「三遊亭圓生 真景累ヶ淵」 | まんまる日記-落語 演劇 映画 スポーツ観戦 読書の日々

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今日は寄席 明日は帝劇 昨日は丸ピカ ある時は後楽園ホール 雨の日には読書も

まだまだ暑い日が続きそうですが

そんな日には「怪談」を

ということで、

「三遊亭圓生 真景累ヶ淵」です。

河出文庫の作品。

 

去年までは、志の輔師が、この季節

「牡丹灯籠」の全景を聴かせてくれたのですが

昨年でおしまい。

下駄をカランコロンと鳴らしてくる

お露と新三郎の場面が、あまりにも有名ですが

志の輔師は、その前後にまつわるお話を聴かせて

くれました。

 

「累ヶ淵」と言えば、やはり、按摩の宗悦から

金を借りた殿様が、返済を迫る宗悦を理不尽にも

斬り殺すシーンが有名でしょうが、

そこから始まる因縁話が、みっちり書かれています。

全編ではありませんが、何席かは、圓生師匠の口演聴いて

おりますので、文章を通して、あの流麗な語り口が蘇ってきます。

 

8話に分かれていますが、ラストの

「聖天山」

この部分は、全く知らなかった。

亡き歌丸師匠が、やはり、この落語を手がけた時に

「聖天山までやらなくては•••」と仰っていたらしい。

 

聖天山という山で行われる殺害シーン。

クライマックスにふさわしい迫力がありました。

 

そうそう、豆知識ですが

なぜ「真景」とタイトルに付けたのか。

これ、当時「神経」という言葉が流行っていて、

それのもじりだそうです。