「正義の行方」 | まんまる日記-落語 演劇 映画 スポーツ観戦 読書の日々

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今日は寄席 明日は帝劇 昨日は丸ピカ ある時は後楽園ホール 雨の日には読書も

渋谷のユーロスペースで上映中の

「正義の行方」です。

 

つい先日、2度目の再審請求が棄却された

「飯塚事件」を扱ったドキュメンタリー。

「文化庁芸術大賞」を受賞した

3時間近い大作。

正直、観る前は、小さな映画館の、決して良質とは言えない

椅子で3時間観るのは、シンドイなと思っていたのですが

あっという間でした。

 

1992年に起きた「飯塚事件」

通学途中の小1の女児2人が行方不明になり

翌日、遺体で発見される。

目撃者の証言から

久間三千年という50絡みの男性が逮捕される。

終始、無罪を訴えたのですが、死刑が確定。

その後、異例のスピードで処刑される。

 

映画は、果たして、この男が真犯人なのかを

検証していきます。

捜査した刑事 取材した地方紙記者

無罪を訴える弁護士 男の未亡人•••

 

彼を目撃したとする証言が、虚偽のものだった

ということも、後に分かります。

各々の言い分は、みな、真っ当に聞こえる。

刑事は、彼を犯人とする理由について

「あれ以後、同じような事件が起きていない」

と言います。

 

実は、久間三千年という男は、この事件の数年前

同じような事件の容疑者として名前が挙がっていた。

となると•••

 

この事件は

「我々にとっての羅生門」

と映画は言います。

真実は、どこにあるのでしょうか。