カノコユリの球根つまり百合根は、苦味が強く食用には適さないと言われている、しかし、中には白色や黄色の物がありこれは、苦味が少なく食べる事が出来る。シマカノコユリの産地で有名な甑島ではかつて飢饉の時、カノコユリの百合根を食べて島民は危機を脱したと言われて居る。
しかし、秋にホームセンターで販売される赤カノコユリや白カノコユリの球根は紫色をしている、食べたらきっと苦いに決まっている。食べられるカノコユリの球根は一部のマニアックな山野草の販売業者で売れている、シマカノコユリの球根なのだろう。
 カノコユリは、病気にも強く栽培し安いと言われるが、実際栽培して見るとそんな簡単には行かない。秋にホームセンターで球根を購入して、それを家の庭に球根の高さの2~3個の高さに植えるとする。その場所が合って居れば春に芽を出してその後もスムーズに成長し花を咲かせる。そのまま植えっぱなしにして大した管理をしなくても次の年の春にまた芽を出して、前の年よりもさらに大きく成長し花数も増えて行く。数年おきに分球するだろうし、また木子などでも増えて株数も多く成り、かなり多くのカノコユリの美しい花を楽しむことが出来る。
 しかし、球根を植えた場所が合って無かったりすると、次の年には何とか花を咲かせて、翌年は作落ちし、その次の年には消えて無くなってしまう。
食虫植物愛好家歴が40年近くに成ろうとしていた。しかしその頃の私は食虫植物熱から少し冷め初めていて代わりにユリに熱中していた。そのため、1時30種類にも及んだ食虫植物のコレクションも次々と数が減って来て最後には、ホームセンターで購入したサラセニア・プルプレアとナガバノモウセンゴケの2種類と成っていた。
 しかし最後に残った食虫植物の内にナガバノモウセンゴケにはこだわりを持っていた。ナガバノモウセンゴケ、学名ドロセラ・アングリカは、北アメリカ、ユーウラシア大陸北部の湿地に自生していて、日本でも北海道のサロベツと大雪山そして本州の尾瀬だけに自生する珍しいモウセンゴケの種類だ。特に尾瀬に自生するナガバノモウセンゴケは小型のトンボと格闘している写真がそこそこ有名で知る人ぞ知る存在である。
 私はその写真を子供の頃に見て感動し、ナガバノモウセンゴケをどうしても栽培したく成った。
ナガバノモウセンゴケは、私の好きな食虫植物のトップ3に入るほどの魅力があるのだ。
このナガバノモウセンゴケを手に入れる為に食虫植物研究会に入ったと言っても過言では、無い。そして私は、研究会に入会してから10年の歳月を経て北海道産のナガバノモウセンゴケを手に入れる事が出来た。栽培は最初からは上手く行かなくて2~3回枯らしたりしたが、その後、葉刺しをしたり種子繁殖で増やす事に成功し20年以上も維持し続けている。また食虫植物栽培の大先輩方はナガバノモウセンゴケは、東京などの市街地で栽培すると自生地の物より葉が短く成ってサジバモウセンゴケ見たいに成っちゃうと言っておられているが、5月のゴールデンウイークの頃なら関東の低地で栽培しても私が尾瀬で7月に見たナガバノモウセンゴケと同じ大きさに成り楽しむこと出来る。
私は自分の栽培してるナガバノモウセンゴケを見て満足していた。$to2002さんのブログ-ナガバノモウセンゴケ
しかし聞き捨てならない話が入って来た。ナガバノモウセンゴケは自生する場所によって大きさが違うらしいと言う事で有る。ナガバノモウセンゴケにはギガント系の物が有るらしい、ギガント系は、日本とヨーロッパ産のナガバノモウセンゴケの中に有る、そして日本産の物も尾瀬の物はギガント系だが北海道サロベツ産のはギガント系では無いらしい、つまりサロベツ産はヨーロッパのギガント系より小さいと言う事だ。
 これは、ある人のホームページに書いて有った。ヨーロッパのギガント系とサロベツ産のナガバノモウセンゴケの写真を載せて両者を比較している。確かにその人のホームページの写真のサロベツ産のナガバノモウセンゴケは小さかった。俺はこれを見て栽培が上手く言って無いからこんなに小さいのだと思った。私の栽培しているサロベツ産のナガバノモウセンゴケは、このホームページに載ってるヨーロッパギガント系のナガバノモウセンゴケの写真よりも大きいのに・・・と思った。
 私は、このホームページを見てとても納得する事が出来ないかった。「よし、それならもう1度、尾瀬に行ってみよう。そして尾瀬のナガバノモウセンゴケがどの位の物か見てみよう。」こう思った私は、高校生の時依頼、30年ぶりに尾瀬行く決心をしたのであった。