父のおこわ | こともの 『 ひとりごと 』

こともの 『 ひとりごと 』

嬉しいから聞いて!とか、へこんじゃって自分一人では抱えておけない気持ちとか、
そんな普段の何気ないこと、書いてみようかなぁ・・って思ってます。

夕方、家のチャイムが鳴った。
出てみると、包みを持った父が居た。
 
「作ったから、持って来た。
喪中だから、赤くはないけど。」
 
 
 
 
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実家の地区はこの時期春祭りで、
毎年父と母で赤飯を作り、
親戚に配っているの。
 
今年はどうしようか・・と迷っていた父だけど、
おこわ、作ったんだね。
 
素直に「ありがとう」と言えなかった。
 
「大変だからいいのに。」
いつもながら、そんなことを言ってしまった。
 
何気なく父の顔を見たんだけど、この3か月で、
とても年老いてしまった気がする・・。
先週会った時より、更に老いたように見えてしまい、
私の知ってる父じゃないみたいに感じてしまったよ。
 
車に乗り込む父の後姿がまあるく小さく見えて、
切なくなった。
 
 
 
私ね、赤飯とか、そんなに好んで食べなくてね。
母が生きている時にも、
「持って帰りなさい」
って言われても、
「そんなに食べれないからいいよ。」
って、素っ気なくてさ・・。
 
今日も、そう。
 
 
 
父が帰ってから、包みを改めて見てね。
ピンクの包装紙に包まれたおこわ。
 
もち米、小豆の用意して、蒸して、
蒸し上がったおこわを容器に入れて、包装紙で包んで・・・。
別包装でごま塩も入っていた。
 
1人で準備したんだよね。
 
どんな想いだったかな。
母を思い出して、涙したりしたのかな・・・。
 
 
包みを開いて、おこわを見た時、
そんなことを思って、泣けて来た。