夢で見たのをそのまま抜粋o
※夢だから矛盾してるのはごめんなさい~

気付くと僕は教室にいた。
小学校の時の懐かしいメンバー、好きだったA君、仲が良かった女子達、元気なB、幼馴染のCも居て、みんなで
くだらないことや文句を言い合いながらも、年末も近いことや、なにせ古びた校舎だし、ちゃんと綺麗にしていないとただでさえ煤けた校舎がさらに汚く見える事もあって、かなり大掛かりな掃除をしていた。
椅子を廊下に出すのは男子の仕事、女子はその間ベランダや黒板の掃除、天井の煤払いが終われば後は床を掃除して終わりだ。
そのうちお調子者のBが

「あれ…?ここの天井だけ抜けるんやね。」

そう言って長めの箒で天井をつつくと本当に一箇所だけ抜けるように動く。
やはりこの年頃の男子は好奇心旺盛らしく、すぐに天井裏に面白い物があるんじゃないか?と考え、先生が居ないことをいい事に、女子数名が諌めるのも聞かずに椅子を持ち出し探索を開始した。
「めっちゃ汚いやん…ねずみとかおるんとちがう…ん?なんかある」
埃を払いながらBが見つけてきたのは古ぼけた桐の箱。40センチあるか無いかのそこそこ大きめの箱だ。
幾重にも厳重に紙で糊付けしてある。
「それ…なんかマズくないかな…先生呼ぼうよ…」
ここまで来ると女子も興味深々らしい、僕が諌めるのも止め一緒にその桐の箱を覗き込む。
みんなでワーキャー言っているのを聴きながらBが箱を開けると
「なんかいいもん入ってたらええなぁ~…っ!!」
「キャー!」
覗き込んでいた女子達の叫び声で僕の心臓が跳ねた。
でも叫びたくなるのは無理も無いのかも知れない。

その中身はボロボロになった包丁だったのだから。
一気に教室の温度が下がるが、その空気に呑まれるのを打ち消すようにBが勤めて明るく喋った。
「…びっ…っくりしたぁ~…!…でも、なんかバリぼろいけん、あんま怖くないやん、伝説の武器やったら俺が勇者やな!」
明るくとぼける彼に頭のいいA君が付け加えた。
「…建物を建てるときに時々お守りとしてそういう刃物とかを奉納するのは良くあることみたいだから、平気じゃない?」

A君の指摘とBのふざけた調子の物言いに、先ほどではないがようやっと教室の空気が元の温度に近づいた。
先ほどまで怖がっていた女子も興味深々に例の包丁を囲んで話している。そこで幼馴染のCが、
「あれ…それちょっと貸して?なんか書いてある。」
彼女が言うには包丁の銘の部分に何か書いてあるというのだ。包丁を受け取った彼女はまじまじと銘の部分を見て
「…なんて書いてあるんだろう…これ、B君の苗字やない?」
そう言った彼女にBが近づいた瞬間、


とんっ

「…ぁ…?」


ボロボロな刀身からは想像も出来ないような切れ味でBの胸を貫いていた。
「いやぁぁぁぁ!!」

叫ぶ一同、Cを責める声、Cは一同の声に「違うの」とうわ言の様に呟きながら放心している。
「ドアが開かない!なんで!」どうしてか教室のドアは開かないようだ。
更に混乱する一同。冷静になった女子の一人が言う。
「とりあえず、包丁抜かなきゃ!」
いつもとは想像出来ないほど衰弱しきっているBを抱え、例の女子が深々と刺さっているはずの包丁をあっけなく引き抜く。
「わか君はB君を見てて!とりあえず私はこの包丁を…?名前が…?」

とんっ

包丁は捨てられることが無いまま、すぐに近くにいた男子の胸へと吸い込まれていった。
きっとそこには彼の名前が書かれていたのだろう…刺してしまった女子もCと同じように放心状態になっている。
彼には悪いが刺さったままでいたほうが危険ではないのかも知れない。
僕の最低な希望をよそに、その後も何人も、何人も同じ動作が繰り返されていく。

狂ってる、

まるで作業のように、刺して、抜いての繰り返しが目の前で繰り返される。

狂ってる。

その様を僕は見ている事しか出来ない。








もうみんな冷たくなっている、数分前まで暖かかった教室、最後に残ったのはA君と僕。
女子の胸から包丁をするりと引き抜く。こんなに簡単に抜けるんだね。

それを見ているA君はぼーっと呆けている。
包丁の銘が見たくない。でも僕は確実に彼に歩いていく。

目が包丁の根元へと向く。
やっぱり、A君の苗字だ。


いやだ、君はいやだ、刺したくないよ、刺したくない、なんでだよ、歩きたくない、止まって、止まれよ、止まれ!





とんっ

最後に見たA君は少し笑った気がした。
あっけなく力を失ったA君から包丁を抜き、僕は倒れた彼の前に座り込む。

「…」

辺りを見回す。

みんな、みんな居なくなった。A君は僕が刺した。

僕が大量殺人犯?死刑になるのかな?
…違うよ、分かってる。きっとこういうことだろ?


涙でぼやけた視界の中で見た血まみれの包丁の銘には
















僕の名前が書いてあった。