相変わらず、昔せっせと買い込んだCDを聞き返す毎日です。
さすがに最近は新しいCDを買うことはありません。もうCDなんか買う人いなくなったんじゃないか、と思えるような時代になりました。レコードの消滅を見届けた世代ですが、CDまでもが消滅するとは。まぁこの高速デジタル通信のご時世に、あの大きさであの情報量というのは戦艦大和並みの時代遅れなのかもしれません。
 その一方、古楽器演奏の方が新しく聞こえるという昨今のクラシックの風潮も皮肉と言えば皮肉です。でも実際新鮮に聞こえるのも事実で、不思議なものです。
 久し振りに聞いてみた、ポッペンのシャコンヌ。ピリオド演奏の特徴がとてもよく出ている演奏に思えます。比較的ゆっくりしたテンポで語りかけてくるかのような演奏です。ガット弦独特の響きがいい味を出しています。ドラマチックな効果ではなく、細部の微妙な音色の変化を楽しむべき演奏なのでしょう。私が好きなシャコンヌの演奏の一つです。
https://www.youtube.com/watch?v=ncA9CiWo740