アインシュタインの(特殊)相対性理論については山のように本が出ていますが、それらの殆ど全ては、「相対性」とともに、「光速度の不変」を原理として(あるいは事実)として前提とした上で、相対論にまつわる有名な様々なパラドックス(動いていうものは縮んで見える、なんてやつ)を説明しています。
偶々古本屋で見つけたこのマーミンの本の面白いところは、「光速度不変」を原理として前提しなくても、相対論的な速度の合成則(つまるところは光速度の不変)を導き出してしまうところです。
「光速度不変」を原理、もしくは経験的事実として前提としなくても良い、というか、逆に「超えることの出来ない最高速度」の存在を導き出せるというのは、正に目から鱗が落ちるような感動でした。
こんな感動が味わえるから、考えることは楽しいことなのだと実感できます。
それにしても、世の中には(というかこの日本だけでも)こんなことに興味を持ってブログを書いている人がいるのだから、これまた感動ものです。
T_Nakaという方が、自身のブログの中で、これまた「光速度不変」を原理として用いず、「相対性」と一次変換(線形変換)だけを前提として、(特殊)相対性理論(ローレンツ変換)を導き出しています。
http://teenaka.at.webry.info/200508/article_20.html
この方は、マーミンのこの本にも言及された上で、また別の形で、というか、「相対性」と「線形変換」だけを前提としてローレンツ変換(「超えることの出来ない最高速度」の存在)を導出する、よりすっきりした方法を紹介しているブログも紹介されています。
http://www.geocities.jp/mtsugi04/re3.PDF
私の様な素人には、この説明の仕方が一番わかりやすいし、「相対性」を仮定するだけで、これだけの議論が展開できるんだという感動さえ覚えます。
私から見て速度vで動いている人が私を見れば、私は速度-vで動いているように見えるでしょう。
また、私から見て速度vで動いている人から見て速度v'で動いている人が、私から見れば速度v"と見えるとすれば、その人が私を見れば、私は速度-v"で動いて見えるでしょう。
これだけのことを前提として、あと線形変換という最も単純で最も適切と思える仮定を加えるだけで、「超えることのできない最高速度」が出て来るのです。そして、今日に至るまで覆されることのない実験結果として、この宇宙に存在する最高にして不変の光速度(毎秒約30万キロメートル)が観測されているのです。
相対性理論というのは、この宇宙に特別な絶対者を認めない徹底した民主主義の思想に貫かれていると同時に、誰もが王様というか、みんな自分だけが止まっていて、他の人が自分の周りを動いているんだと思ってかまわない、究極の自己チュウの世界だし、その意味では、みんな自分だけが止まっているように感じる孤独な世界でもあるように思います。
論理的にはとても美しいと思います。
偶々古本屋で見つけたこのマーミンの本の面白いところは、「光速度不変」を原理として前提しなくても、相対論的な速度の合成則(つまるところは光速度の不変)を導き出してしまうところです。
「光速度不変」を原理、もしくは経験的事実として前提としなくても良い、というか、逆に「超えることの出来ない最高速度」の存在を導き出せるというのは、正に目から鱗が落ちるような感動でした。
こんな感動が味わえるから、考えることは楽しいことなのだと実感できます。
それにしても、世の中には(というかこの日本だけでも)こんなことに興味を持ってブログを書いている人がいるのだから、これまた感動ものです。
T_Nakaという方が、自身のブログの中で、これまた「光速度不変」を原理として用いず、「相対性」と一次変換(線形変換)だけを前提として、(特殊)相対性理論(ローレンツ変換)を導き出しています。
http://teenaka.at.webry.info/200508/article_20.html
この方は、マーミンのこの本にも言及された上で、また別の形で、というか、「相対性」と「線形変換」だけを前提としてローレンツ変換(「超えることの出来ない最高速度」の存在)を導出する、よりすっきりした方法を紹介しているブログも紹介されています。
http://www.geocities.jp/mtsugi04/re3.PDF
私の様な素人には、この説明の仕方が一番わかりやすいし、「相対性」を仮定するだけで、これだけの議論が展開できるんだという感動さえ覚えます。
私から見て速度vで動いている人が私を見れば、私は速度-vで動いているように見えるでしょう。
また、私から見て速度vで動いている人から見て速度v'で動いている人が、私から見れば速度v"と見えるとすれば、その人が私を見れば、私は速度-v"で動いて見えるでしょう。
これだけのことを前提として、あと線形変換という最も単純で最も適切と思える仮定を加えるだけで、「超えることのできない最高速度」が出て来るのです。そして、今日に至るまで覆されることのない実験結果として、この宇宙に存在する最高にして不変の光速度(毎秒約30万キロメートル)が観測されているのです。
相対性理論というのは、この宇宙に特別な絶対者を認めない徹底した民主主義の思想に貫かれていると同時に、誰もが王様というか、みんな自分だけが止まっていて、他の人が自分の周りを動いているんだと思ってかまわない、究極の自己チュウの世界だし、その意味では、みんな自分だけが止まっているように感じる孤独な世界でもあるように思います。
論理的にはとても美しいと思います。