原発を廃炉にする方法は確立されておらず、手探り状態である。


 よく大人は子どもに言う。「使ったら片付けなさい。」 と。

 片付けないとさらに言う。「片付けられないのなら使いなさんな。」 と。


 現在の電力会社や国は、片付けられない子どものようである。

 子どもはやがて成長して大人になる。

 しかし、電力会社も国や立地自治体、原発推進派の人たちも、もう大人である。

 にもかかわらず、片付ける方法さえわからずにいる。


 しかもである。

 片付ける方法がわからないのに、原発の建設を再開したり、新たな原発の建設を行うなどということは許されることではない。

 安全な廃炉への道筋も見えないのに、よくも恥ずかしくなく言えたものだ。

 電力会社、国や立地自治体、原発推進派の人たちは答える義務がある。

 いま答えられないなら、いま原発再開などとは言えないはずである。