土矢兼久活動20周年記念 無期限休業公演

 ひとり芝居

「舞台おとこのはなし」


⚠️ネタバレいっぱい。

軽い気持ちで観に来ないでよかった。

仕事の兼ね合いもあって、当日で飛び込んだ…。

良くありそうな…でも、1人にしかない出来事。1人と音楽と光で情景が広がる。

緩やかな語り口調から始まる…もっと悲壮感のある話なのかと思ったら、自分を見つめ直す様なそれでいて、昇るためのプロセスの様な…不思議な感覚。

私は子がいないから男女の違いはあれど、詰まるものがあったり、母では無いから受け止めるのに戸惑ったり…

一番前になってしまったのでちっちゃな椅子でとっても近くてずっと見上げてて、最後小さな母と言う言葉と共に視線が丁度正面で、もちろん完全に目があったままで、そらさないでいるのに必死だった。


涙は一切でなかった。

私は、母に謝る姿に同情はしなかったから。

お母さんからしたら、たとえ孫ができなくったって、滅多にかえってこなくったって、愛しい我が子であって、謝る必要はないと、小さな体でも包み込む様に抱き締めたい、受け止めたい。と思った…

変わらぬ年頃(役柄的には父くらいの年齢)のその人をただただ「おかえり」「お疲れ様」と、したくなって泣かなかった。

泣かなかったけれども疲労感が半端なく押し寄せた。頭空っぽにすることも出来ない。

直後は言葉も浮かばない…


ただただ圧倒的だった。


そして、前説でやたらに前席の諸注意と空間の話をするなぁと思ったら、ギター🎸の弦が一本一本しっかり見える距離で繰り広げられると言うことの懸念?注意?予告?だったようだ。


トークは短い!!と言うかどこに行くの??どこの話?としっちゃかめっちゃかで面白かった。

明かされない「お相手の人物像」で色々な可能性が生まれて、ようやく私の中で感想にあたる文章が羅列されました。


そして、なんだこのお買い得感!!!

落語!!即興落語!!!元犬!!

第二幕?ってくらいしっかり語られて、もうほんと語り口調に渋みの増し方が素敵で素敵で!もっと早く知っておきたかった役者さんでした。

1日でも早い休止解除待ってます‼️


↓3人ともバラバラの速度で視線が動く😆