昨日の帰り道のお話です。


遠くで何かが崩れるような音と、女の人の悲鳴が聞こえました。


そちらのほうへ歩いていくと、ドミノ倒しの自転車と、小柄な女性の姿が。


少しほっとしながら手伝いました。


私が自転車起こす度に、
「あっすいません」という彼女。


全ての自転車が元通りになり、

「本当にありがとうございました!」

と笑顔で言ったとたん、彼女がズルッと段差で滑りました。


私は六回目の同じ台詞を聞き、お互い笑いながら別れました。



名前も聞かなかったけど、また会えたら嬉しいです。