今となってはもう
過ぎたことなので話せますが、
 
昨年末からのこの1ヶ月間
私はとても苦しい日々を過ごしてきました。
 
 
 
 
自分では健康だと思いながら
昨年11月末に受けた人間ドックの結果が 12月の半ばに届き、
 
尿潜血
腎臓嚢胞
十二指腸粘膜下腫瘍の疑い
肝機能異常
膵臓腫瘍の疑い
 
 
…これは一体…
 
膵臓に腫瘍の疑いなんて
本当に私の身に起こっていることなのかと。
 
 
 
 
 
私は今44才。
娘が1才の時に離婚して、
その娘は現在13才 中1です。
70才を越えた両親は普段は元気ですが、年相応の持病はあります。
 
…こんな検査結果を家族には言えない。
私はどうなるんだろう。
娘に寂しい思いをさせたくない。
両親より先に逝く、親不孝はしたくない。
 
 
通知を受け取った日から
私は一気に食欲がなくなり
晩酌も甘いものもやめたので、
家族は 特に父は
めちゃくちゃ不信がりました。
 
適当にごまかし続けながらも、
本当に自分のことでいっぱいいっぱい。
…つらかったです。
 
 
お酒、飲みすぎなつもりはなかったけど、私の体には合ってなかったのかな。
甘いもの、太らないからと過信して、これは食べ過ぎてたな。
自分の体を大切にしてこなかったんだな。
 
両親に大柄な態度とってきたな。
これは大きな過ちだったな。
 
 
今までの暮らし方を変えなきゃと
数年間思いつつも
結局変えられなかった私に、
見えない世界からの
強制的な試練がきた感じがしていました。
 
 
 
 
 
 
 
それからの私は
馴染みの仏様3か所に、毎日参拝しました。
 
ひとりでいる時は
「私は健康 私は健康」とか
「私は絶対大丈夫 私は絶対大丈夫」とか、ずっとぶつぶつ呟いています。
 
父方・母方のお墓参りをして、
ご先祖様にもすがりました。
家の仏壇をより丁寧に拝みます。
 
1日1枚飲んでいた高野山の千枚通しを、3枚に増やしました。
 
数日前に授かっていた
薬師寺の写経をし、郵送納経し、
知り合いのご住職さんの勧めで
ほぼ毎日写経に励みました。
 
神社仏閣の波動入りの食べ物を
毎日 口にしました。
 
淡嶋神社の海の神様に願い
12月の海に入って、足を清めてもらいました。
 
他にもお参りできる限りの
腫れ物に効く寺社に
せっせとお願いに上がりました。
 
奈良の大安寺、下津の福勝寺、
熊野本宮大社では
病気平癒の御祈祷もしていただきました。
 
「私は体が健康で、娘の成長を毎日 傍で、しっかり見守りながら生きていきます。
どうか健康に生かせてください。
娘を育て上げさせてください」
 
「娘が自立するまでの10年間だけは
どうか健康でいさせてください。
病気は10年後に先送りしてください。そのときは潔く引き受けますから」
 
 
こんなに必死になって拝んだのは初めてです。
時には涙を流しながら、ただひたすら一心に。
 
今までは
恋人が欲しいだの、金運が上がりますようにだの願ってきたことが
なんてちっぽけだったことか。
 
私は健康に生きることの他に、
望むものなんてないのだと
はっきりわかりました。
 
 
 
 
 

 
 
 
病院が年末の休みに入る直前
お医者さんと面談でき
その日は採血・採尿の2次検査をして結果待ちとなり、
 
年明けすぐに
膵臓・腎臓のCT造影検査、
膀胱鏡の検査を受けることに。
 
 
 
結果によっては
入院とか、手術とか…?
 
それに備えて身の周りを整えつつも、シングルマザーが万一の時の手続きは、怖くてつらくて
どうしても調べられませんでした。
 
ひとりで重みを背負っての年越しは
とてもとてもつらい。
 
 
私は生きる。
神様、仏様、ご先祖様が守ってくれてるから大丈夫。
そう信じていても、時にずーんと気持ちは重くなります。
 
 
何かの時に、娘に聞かれました。
確か祖父母の他愛ない言い合いを見た時かな
「ママ元気ない。
ママは相手いないから(結婚してないから)、悩みあったら誰に言うん?」
 
私「誰にも言わんと自分でなんとかするかなぁ」
 
娘は困ったような顔をして、
私も 何とも切ない気持ちになったのでした。
 
 
 
 
 
そんな日々を過ごす中、
なんでしょうかね
死ぬかもしれないと思ったら
何でもひとつひとつが尊くて
ありがたくて
幸せに感じられるんです。
 
家族の言動にイライラすることもなくなりました。
 
 
徐々に食欲は戻ってきましたが、
お酒や間食は欲しないし
心労もあって
体重は3キロ減りました。
病気のせいじゃないよねって信じつつ。
 
 
 
 
 
 
でも
つらいことばかりじゃなくて、
明らかに
神様・仏様・ご先祖様からの
サインに気づくこともあったんです。
 
ヤタガラスさんが御祭神の
神社に参拝した際には、
「(人間ドックの結果を知る前にお参りしていた→)那智の滝の神様に、
健康に生きさせて欲しい旨をお伝えください」と願ったら、
神社を出た所でカラスを2羽見て
きっとヤタガラスさんは聞いてくれた。と思えたり、
 
福勝寺さんでのご祈祷の後
さっきまでは止まっていた裏見の滝の水が流れ出した。とか、
 
 

 熊野本宮大社でのご祈祷の後に
気持ちよく飛ぶ飛行機を見つけた。とか、
 
牛王神符を枕に敷いて寝るとよく眠れる。とか、
同じ布団で寝る娘は、牛王神符の存在を知らないのに、朝方よく私の枕に頭を載せてきて寝ています。安眠の効力があるのでしょう。
 
 
 
熊野本宮の神様はきっと
私の願いを 天空の神々に掛け合ってくださるだろう。とか、
 
 
昨年5月に
高野山の弁天岳に上った時。
出会った 修行しているらしき男性から別れ際に
「お姉さんは大丈夫やから。大丈夫やからよ」
と言われたことを思い出して、
その時は何のことかな?と思っていたけれども、
今このことのために言ってくれたんだ。きっと私は大丈夫なんだ。と思い込めたり、
 
 
手相がすごく変化したのを発見したり。
 
 
 
 
 
 
そうしてついに
CTと内視鏡検査の日。
 
検査自体も怖かったけれど
おかげさまで無事に済みました。
 
 
その帰り道、自転車に乗っていたら
にわか雨。
雨が上がって、パッと前を見たら、虹。
 
薄いけど、確かに二重の
ダブルレインボーで
すごく励まされました。
 
1週間後に結果報告です。
 
 
 
 
その間も変わらず方々へお参りし、
 
前日には
再び薬師寺の薬師如来さま、
日光月光菩薩さまにお参り。
他の方の邪魔にならない所で
30分くらい、願っていたと思います。
 
また大安寺では
十一面観音さまをはじめ、
多くの仏様たちにもお願いを。
 
こちらの大安寺さんでは
御祈祷をしていただいて1年間は
お願いすればいつでも再祈祷してくださり、
また都度都度 拝観料を納めることなく、本堂・宝物殿で、仏様を拝むことができるのです。
仏像を鑑賞の対象ではなく、
私たち悩める者が仏様にしっかり願掛けできるように。というご配慮だそうです。ありがたい…
 
 

 
 
 
 
 
検査結果を聞く日。
 
怖い気持ちはありましたが、
落ち着いて待っていられました。
前日の日光菩薩さまに
「私の心が壊れてしまわないように守ってください」とお願いしたからだと思います。
 
 
結果
診察室でお医者さんから

膵臓に異常はなかったことを聞いたら

力が抜けて、泣けてきました。
 
こちらのお医者さんは
この10年ほど 毎年の健診で担当してくださっていて、
でも淡々としていて愛想がなく
私はあんまり好きではなかったんです。
 
その先生が笑みをこぼしながら
泣いている私にティッシュを差し出してくれました。
「気持ちが落ち着いてから(部屋を)出ていくといいですよ」と。
いい人だったんだな。
 
 
 
 
 
 

 
 
今回のことは本当に
見えない世界から与えられた試練だったのだと思います。
生き方を変える。
 
家族を大切にすること
家族だからこそ驕らずに丁寧に接します。
 
肝臓の数値を正常に戻し、娘のために健康で生きていけるよう
お酒は必要な時以外は飲みません。
甘いものも控えます。
 
 
神様・仏様・ご先祖様が
力になってくれることもわかりました。
ちゃんと助けてくれます。
 
 
 
腫瘍の疑いは、
もともとなかったものなのかもしれないし、
腫瘍あり。という方向になっていたかもしれません。
 
試練に対して
私がどう心掛けて、どう動くか。にかかっていたと思います。
 
 
試されてきた1ヶ月
本当に苦しくてつらかったけど、
私の人生観がコロッと変わるほどの学びがありました。
 
ここ数年間の生き方を
変えたくても変えられなかったけど、
本気ですれば1ヶ月で変われました。
そしてこれから大切なのは
この気持ちをいつも心に留めておくこと。
 
 
私はやっぱり運がいい。
助けてもらったこの命を
精いっぱい生き抜くよーチョキ