すべてをキッカリはかれたなら
基準を定められるのに
どうしていいか分からなくなったとき
ものさしで君との距離をはかるよ
ここまでは
触れていいところ
これ以上は
踏み込めないところ
君は決して
口には出さないけれど
いつも
困ったように笑みを浮かべてる
申し訳なさそうに
ごめんねと謝ってきて
破られたいくつもの約束
君を見ない日が続くよ
忙しいのかな?
細い肩で
重い荷物をまだ引き摺っているのかな
駆け回る君は
簡単に捕まえられなくて
歯がゆくてどうしよう
地団太を踏むんだ
何回も
何回も
舌打ちさえ
飲み込んで
ものさしではかった君との距離は
手を伸ばせば届きそうな距離
でも決して近くはなくて
それにまた困ったような笑みを浮かべているんだ
踏み込んでいくにはガードが固くて
壁は高いんだ
飛び越えられないフェンス
こんなところに柵はあったっけな?
君が無意識につくってた
僕はそれに気づいた
ものさしではかれなくするように
すべてを遮ってしまったんだね
笑みの後ろに隠していたんだね
ねえ
辛いときには辛いと言って
全部投げ捨てて抱きしめに行くから
どうして
強いふりをするの?
曝け出してよ
泣きそうなほど哀しいなら
声を枯らさないで
大声で喚いて
ねえ
もっと僕を頼って
応えてあげるから
すべてをキッカリはかれたなら
基準を定められるのに
どうしていいか分からなくなったとき
ものさしで君との距離をはかるよ
柵を取り外して
君の隣へ
頬に落としたキスに
君は笑った
嬉しそうに
君が笑った
ものさしはもういらないみたいだ
距離をはからないで
君を抱きしめる
そっと
そっと
ずっと