娘を亡くしてから

私はたくさん本を読んだ


生とは

死とは


元々スピリチュアル的な話は興味があって

死=無とは思っていない  



だけど娘が見えなくて

お空で楽しくしてると信じてるけど

側にいなくて

抱きしめれないことが苦しいんだ


本にはね

人には運命、宿命があるって書いてあったよ


運命は努力で変えられるもの

見た目や成績、仕事とか


だけど

宿命は変えられない

産まれる国や性別

それに

寿命や死に方までも 

産まれる前から決めてくる



もしもそれが本当なら

あなたは12で死ぬことを決めてきたのかな


もしもそれが本当なら

私は12の娘を弔うことを決めてきたのかな


しかも死に方までも決めるなら

不慮の事故にあうことも決めてきたのかな



なんてことだろう

なんて約束をしたんだろう

できることなら今すぐ撤回したい 

無しにしたい 

ずっとずっとこの世であなたと生きていきたい



だけどすごく怖いのが

産まれた時に全ての約束を忘れてしまうこと


だってそうだよね

何もかも覚えてたら

あの日、外には出なかった

あの日、あんな場所には行かなかった



約束全てを覚えて生きていくなんて

その日に向けてのカウントダウン

怖くて怖くて生きられないよね

そもそもこの世に不慮の事故なんて起こらない



約束全て忘れて生きるから楽しいんだ

約束全て忘れて生きるから幸せなんだ



だけど

一番怖いのが


その日その時、初めて解ること

自分がそんな宿命だったことを