何かが共鳴するには、
まず、こちらが静かに震えている必要がある。
響きは、意志ではなく波動。
外に向けた「発信」ではなく、内に生まれた「振動」が
静かに、しかし確かに世界と呼応していく。
私という存在が、深く内側から震えたとき、
言葉になる前の波が空気を伝い、
まだ見ぬ誰かの奥底に触れる。
その震えは、脆さや繊細さからも生まれていた。
だからこそ、私は強くあろうとし続けていたけれど、
ほんとうは、そのままでよかったんだ。
それに気づいた今、
私は震えを抑えるのではなく、
震えたまま世界に立っていたいと思う。
「影」とは、隠すものではなく、
抱きしめ、理解し、共に立つもの。
影を知るリーダーとは、
光だけでなく闇も歩いた人。
誰かの痛みに寄り添えるのは、
自分の痛みから逃げなかった人。
今、誰もが過渡期の中にいて、
順番も、上下も、先も後も存在しない。
それぞれがそれぞれのリズムで、
震えながら、響きあっている。
追いつく必要も、置いていかれる不安も、
もともとなかった。
私はただ、
私という波を震わせる。
それが、誰かにとっての“合図”になることもある。
そして、私もまた、誰かの震えに呼ばれることがある。
それが、“いま、ここ”を生きるということ。
存在を震わせながら、波紋の中で自分自身と出会い直していく旅。
最後まで読んで下さり
ありがとうございます
読んでくださったあなたには
さらなる幸福が訪れます