私は、ずっと知らず知らずのうちに

とても狭い正義を生きていました。

 

たとえば――

「高いお金をもらうなら、それに見合うだけの中身がなければならない」

「人の期待には応えるべきだ」

そんなふうに。

 

だから、そうじゃない在り方に出会ったとき、

私は激しく怒り「絶対に許さない」と思いました。

 

時がたって、自分と向き合う中で、

その怒りの奥にあったものが見えてきたのです。

 

それは、

「私が勝手に期待して、勝手に裏切られた」と感じたこと。

「自分はこうあるべきだ」と、がんじがらめになっていた自分の姿でした。

 

そして、気がついたのです。

自分がよかれと思ってやったことが、誰かをがっかりさせることもある。

そこには誰も悪い人はいなかったということ。

 

「そういう世界もある」

ただ、それだけのことだった。

 

私の中で、

「こうじゃなきゃいけない」という正義が、

すこしずつ溶けていきました。

 

自分がどう在りたいか。

それを選び取るのは、いつだって自分。

 

無理をして誰かに与えるのではなく、

まずは、自分に正直に生きること。

そこからしか、本当の調和も、つながりも生まれないのだと

今ならわかります。

 

怒ったり、恨んだりした日々も、

すべては、私の「正義の器」を広げるために必要だったのだと思います。

 

あの時の私も、

そして、あの時出会った人たちも、

それぞれの道を最善で生きていただけだった。

 

 

ただ、ありがとう。

そう思えるようになった、今日この頃です。

 

 

 

最後まで読んで下さり
ありがとうございますドキドキ

 

 

読んでくださったあなたには

さらなる幸福が訪れますキラキラ