2023・5・14記載

漂白剤関連の 画像や文面修正で 改めてブログに上げるものが出てきます

修正版です 尚過去のは 記録として 当面載せておきます

 

CMの分析研究 

今回は 1988年(昭和63年)の「香りハイター」です

以前のブログで

 

 

書きましたが

ハイターEから ラベルもイメージも一新したものの

香料入りに変わりなく 

名称変更で 新しさを出そうと 花王サイドは 

変更とデザインチェンジに踏み切ったみたいです

 

ではCM分析に入ります

 

CM本編30秒版

 

 

 

 

①登場人物 2人

(大人の女性と女の子)

 

大人の女性は 母親役で 主婦設定 

(演ずるのは タレントの 東ちづるさん)

 

女の子は 中学生又は高校生の子供設定

(演ずるのは 子役で活動された 内田さゆりさん)

 

②漂白対象物 子どもの衣服(アクリル系の上着)

 

③こんな汚れに 衣類のシミの漂白

 

④汚れたものは出てる?着用は? 

出てくる 女の子がうっかり衣服にこぼした紅茶のシミ

また漂白後の衣類との比較で(黄ばんだブラウスかワイシャツ)

着用なし

 

⑤漂白剤投入時 手袋・エプロン着用?  両方着用

 

 

⑥キャッチコピー等(セールスポイント)

 

「ほのかでやさしい」

「こういうシミは洗剤だけでは落ちないの ハイターよ」

「白い物は ハイターよ」

 

⑦ボトルの登場は 

(大)・(小)両方

ただし最初にボトルが出て来るときは小ボトルのみ

 

⑧コーラスとCMソングは?

 

 女性コーラスで

「香りハイター~♪」

 

さわやかなコーラスパターンと

明るい感じのパターンの2つあり

 

補足)

・家は2階建てでそこそこの広さ(庭も洗濯場も)

 

 

・衣装は 

ママは 

クリーム系の服で エプロンは青系 

 

女の子は 

上着(服)はピンク 白のスカート

 

  

・最後の場面で干された 女の子の肌着とブラウス・男性物のワイシャツが出てくる

 

(では このCMのポイントを 見ていきましょう) 

①登場人物が 親子で子供が大きい女の子

   

洗剤や仕上げ剤のCMに出て来る子供というと

未就学児または幼稚園児~小学校低学年のイメージですが

今回は中学生か高校生の子供という感じでした

実際内田さゆりさんは当時高校生でした

(自分と年齢的に差が無い😅💦)

 

②シミのつけ置き漂白を前面に勧めてる

1978年のハイターの時も それまでの ハイターEでも

黄ばみ漂白にとお勧めするCMでしたが

洗剤の高性能化があったのか

(前年 コンパクト洗剤 アタックが発売された)

 

(紅茶の)シミ漂白を前面に上げてます

ただ 黄ばみ漂白は 漂白後の衣類比較で

それとなしに言っています

 

③漂白イメージが かなり変わった

シミ漂白がメインなので それまでと変化しています

分解されて消えていく感じで 衣類にしわ感を出し

つけ置きして漂白されていく感じを出しています

つけ置きの時間と桶に必要な水の量も記載されてるのも

今までのイメージでなかったものでした

 

④母と子のやり取りで進んでく

それまでのCMと違って 

母子とも 最初から最後まで カメラ目線をしてません

普通のやり取り 日常の会話みたいに演じてるのです

            

台詞数は少ないですが 互いのやり取りでその姿を描いてます

 

さらに今回はカメラ目線が1場面もないのです

 

ハイターEでは 

カメラ目線がなんだかの形でありましたが

(1枚目から1985年・1986年・1987年2枚)

 

 

ただキッチンハイターの 母と子では

この手法が用いられました

 

  

70年代80年代のキッチンハイターのCMより

 

実は多くの花王商品(ザブ・ニュービーズなど)のCMでこの方法が用いられてました

消費者共感の方法のCM これが 

今でも当時のCMが印象に残る理由なのです(当時を知る人にとり)

 

まとめ)

今回のCMは ある意味 変化に対応したものと同時に 原点回帰した物でした

 

新規開拓のために積極的に

いろんな形のCMを「ハイターE」では 作られ

今回名称変更で CMを作り

従来の花王製品のCMの手法のやリ方が

上手くはまった作品というべきかもしれません

 

なお これまでのハイターのCMの中で

唯一 演じた女性に名前がわかった作品でした

(初期のハイターも中村メイコさんも判明してるが)

 

このブランド名で3年半ほど続いたのも

改名とラベル変更と初期のCMのおかげではと思います