2023・5・15記載 これは以前の物の加筆・修正版です

 

今回のCMは 以前お話をした

 

 

 

花王ハイター(昭和50年)15秒版のCMです。

 

 

1975年 日本版(ラベル変更前)
実は このCM、 1981年に 香港でも放映されていたそうです

 

(花王漂白水 香港CM 1981年)

同じ流れで ラベルこそ 「花王漂白水」ですが 

ハイターと同じものです。


そちらと日本版を基に 見ていきます。

 

⊛登場人物    2名

無名の子役と思われる

設定は (未就学児か幼稚園児の 男の子と女の子)

           (兄妹または姉弟)

 

⊛こんな漂白に  

子どもたちの白の肌着・下着

「シャツ・スリーマー」「パンツ(小児ブリーフ)・ショートズロース」「靴下」

 

(3)こんな汚れに  

子供用肌着 シャツ・スリーマーの

「シミ・黄ばみ・黒ずみ」漂白に

 

(4)画面に汚れたものは出てくるか? 

(なし)

 

(5)漂白剤投入前 手袋・エプロンは着用? 

母親役が顔出しない(声のみ)なので(不明・・・)

 

(6)キャッチコピー・フレーズ

 「ハイターでシンからまっ白♪」(日本版)

(7)ボトル登場状況 

最後に 大・小ボトル(日本・香港とも)

 

(8)BGMにコーラスは? CMソングは?

コーラスはあり

コーラスやBGMから CMソングがあったと 思われますが 

BGMはフルであっても 歌詞は コーラス部分だけも 

考えられます。

 

 

舞台背景は? (子供部屋 1階でベッド・棚あり)

画像(香港版 より)

 

このCMのポイントとしては

(1) 子供のみが登場し 母の独白が流れ 子供の白い肌着は ハイター漂白をと アピールする 

(普通なら出てもおかしくない 大人の女性(ママ役)の 顔出しが無く 声のみでした)

 

(2) 洗剤のCMの定番パターンで 男の子と女の子の 兄妹・姉弟設定 

(家庭が 舞台設定時は 大半が 兄弟・兄妹・姉弟が出てくる形でした)

 

(3)「シミ・黄ばみ・黒ずみ」の すべての漂白を あげている点 

この時は 漂白イメージですべての汚れの漂白をアピールしていました

 

(4)子供たちのセリフが ほぼ無い 

ハイター(塩素系・酸素系)のCMに共通しますが 

登場する 子どもたちのセリフが ほぼ無いのです

[このCMでは子供たちの笑い声のみ]

 

他の点では

 

着用している 子どもたちの シャツ・スリーマーも 長袖の肌着で

のちに 通年半袖・夏ランニング・ノースリーブ時代になる時代があり

着用衣類でも 時代感が 読み取れます。

 

ヘアスタイルも当時の子供の雰囲気を表してるヘアーです

 

また 当時 小さい子供未就学~小学校中学年(4年)くらいまで

(兄妹・姉弟)が いる家庭は 

部屋割りの都合で 

同じ部屋で寝起きする ことが よくありました 

 

アパートや平屋建てで部屋数が少ない家などでは 

尚更だったでしょう。

 

またベッドが 出てきますが 当時布団が主流の中 

ベッドが置ける 部屋がある家なので 

そこそこの収入のある家庭環境(一軒家住まい)の 設定だと思います。

(小生も 放送当時家族は県営のアパート住まいでした)

 

CM放映当時 男女 大人・子供問わず

白い物の肌着・下着(シャツ・パンツ)・靴下が 普通の時代で 

特に子供(未就学児~小学生)のいる家庭では 

塩素系漂白剤の需要が 高く

(この時代 ある県の消費者組織が子供のいる主婦に聞いた調査では 

小学生以下の子供がいる家庭では9割近くの家庭が

塩素系漂白剤を使ってると答えたそうです)

白い物をまっ白に 漂白して仕上げるというのが

普通だった時代 のCMと言って いいでしょう。

 

なお1978年版で30秒版が見つかりました

こちらに見つかった時の経緯を記載しました 読んでいただければ 幸いです