仕事が一段落して、やっとこ連休を頂けたので、
私の祖母、娘の曾祖母の家にお泊まりで行きました!

祖母にとって、私は初孫&欲しかった娘の代わり。
(息子2人のため)
年の離れたいとこが、私は祖母の娘だと思ってたくらい、
小さい頃からずっと、ひとり娘かのような扱いでした。


そして、私にとって祖母は第二のお母さん。
私が教わったことは、実母と祖母、半分ずつです。

すき焼きの作り方も、手紙の書き方も、習字の書き方も、
縫い物&編み物の仕方も、化粧水やドライヤーの使い方も、
そして、どんな歴史の元に今があるかも、祖母から習いました。


去年のお泊まりでは、不覚にも娘を寝かし付けていたら、9時半に寝てしまった私。。
今年は、昼寝をして備えたのでバッチリです!
娘が寝付いた9時半から深夜1時半まで祖母と話し込みました。
(祖母はいつも深夜就寝→朝9時起床あせる)


祖母の話が興味深いのは、歴史の教科書とは違って
人間味のある真実がたくさんあるからだと思います。
昭和初期って戦争の話ばかりクローズアップされますが、
その時代に、懸命に働いていた人たちの暮らしぶりが知れる。

しかも、起業して成功した祖母の父の仕事の仕方や、
いわゆるサラリーマンとして名をあげた祖父の父の生き方、
血縁ある人たちの頑張りを再確認できると、
自分の仕事への姿勢も見直すことができたりして。
生きている時代が半世紀違う祖母の話は、本当に貴重です!


ちなみに、裕福だった祖母の話には、よく聞く戦時中の食料不足の話はあまり出てきません。
むしろ、戦争末期に松濤の友人宅でクッキーをもらったとか
夏休みは軽井沢や那須の避暑地で遊んだとか、そんな話が多い。

大きな時代のうねりに翻弄されるのは、いつも弱者ばかり。
祖母は何も悪くないけど、同じ時期に起きていた悲劇を思うと…
今も昔も、そこは何も変わらないんだなと改めて思います。


ただ、そんな祖母の口から最近よく出てくるのは、
「あなたはお勤めをしているから…」という言葉。
お嬢様な祖母は、女学校→花嫁修業学校→お見合い結婚。
これは、特殊な家庭だったせいもあるようです。。

「あなたはお勤めをしているから、見識が深いのね」
「お勤めをしているから、色々と気遣いできるのね」

就職前から出来ていたことも、全てこの一言です。
そんなことない、と毎回言っているのですが…


「女学校のあと、大学の文学部に行きたかったの」
「小さな頃から、学校の先生になりたかったの」

こう話す祖母ですが、80歳の今も現役で、習字の先生をしています。
学校の先生ではないけれど、小学生に教えるのは楽しそう。
本当に心からすごいと思うし、私も現役の80歳になりたいです。

でも今は未だ、「本当はお勤めしたかった」祖母の分まで
きっちり、みっちり、お勤めしてみる時期なんだと思います。

祖母が習字の先生になったのは、50歳のとき。
私も、生涯現役で仕事をする女性でありたいなー…