祖父の長姉である、おば様が亡くなりました。
電話をもらったのは22時頃でしたが、たまたま私はまだ仕事中。
それでも、自然と涙が出てきました。

子供がいなかったおば様は、姪である私の母のことを娘のように可愛がっていたので、私も自然と気に掛けて頂いていました。
早くに母方の祖父母を亡くした私にとって、その代わりのような存在だったのかなと思います。


祖父の兄弟姉妹は5人。
長姉がおば様。
長兄は戦死しているので、次兄の祖父が実質的な長男でした。
あと弟1人と妹2人いますが、弟のおじ様も既に他界。

弟3人の死を見送って来たおば様はよく、
「80年間、最高の人生だったわ」と言っていました。
私もそう思って死にたいと思ったものです。


裕福ではない家の出だからか、社交界でも苦労したそう…
今とは違って女性の社会進出も厳しい時代。
だけど、負けず嫌いのおば様は生き抜いてきたようです。

書道、茶道、華道は女性として最低限のたしなみだとか、
大学も就職先も最高だと思えるところを目指して努力せよとか、
おば様だからこそ、出てしまう言葉だったのだと思います。


おば様が生きた時代と今では、女性が持てる選択肢が全く違う。
おば様がもし、私と同じ時代に生まれていたら、どんな人生だったかしら?


今、私たちがもがきながら生きているのは、きっと
昔の女性たちが思い描いていたような自由のある時代。
男性と、社会と、対等に向き合い、戦える時代。

こんな素敵な時代に生を受けたのに、女性としての挑戦をやめちゃうなんてもったいない!


金曜日、大きな仕事を2つ終えたので、娘とふたり新幹線で東北へ…
告別式では泣いちゃうだろうけど、おば様の前で
もっと頑張って戦うよ、と誓って来たいと思います。

やっぱり私、まだまだ、最前線でやりたいことがたくさんあるなぁ。