1月11日は鏡開きの日。

というわけで、ぜんざいを作って食べようと思い、小豆を炊くところから始めた。

圧力鍋を使うと早くできるのが嬉しい。


小豆を炊きながら、そして、あっという間に出来上がったぜんざいを食べながら、録画してあった映画2本を見た。


1本目は「ショコラ」。

2000年のアメリカ映画であるが、お話の舞台は1960年頃のフランスのとある街。

禁欲的な宗教観に支配されている街にやって来た母子が、チョコレート屋さんを開き、封建的な考えの人々と対立を繰り返しながらも、彼女と彼女の作るチョコレートによりやがては街の人々の心も解き放たれ、お互いに理解しあい融和するというような話。ジョニー・デップも出演している。

淡々としているが面白かった。


2本目は「おくりびと」。

1年と少し前に映画館で見たときは面白かったし感動もしたけれど、多くの人が涙するのに反して、私は泣かなかった。いや泣けなかったのかも、実体験がまだリアルだったから。

でも、夫に見てほしくて録画しておいたものを改めて一緒に見た今回は、素直に泣けた。

自分でこの変化を分析してみると、やはり自分の身の上を少し客観的にみれるようになってきたから、精神的に少し落ち着いてきたからではないかと思う。

生と死をテーマにしているのにユーモアに溢れたこの映画は、いろいろ受賞しているだけあってやはり秀逸だった。


「おくりびと」には、生を象徴するシーンとして食事風景が何度か出てくるが、フライドチキンをガツガツ食べる映像に触発されて、今日の我が家の晩御飯はケンタッキーフライドチキンになった。