今日は、友人と「おくりびと」を見てきました。


この映画は賞を取る前から気になっていて、話題になってからはますます見たいと思っていました。


でも、夫を誘っても、母を誘っても、二人とも、実体験を思い出すから見たくないと断られてしまいました。

私は、実体験があるから興味が湧いたんですけどね。

一緒に行ってくれる友達がいてよかった。


映画は、笑えるシーンがいっぱいあって、しんみりするシーンもあって、とてもよかったです。

まだ見ていない人はぜひどうぞ。お勧めです。

私は実体験が強烈なので泣けるシーンは冷静に見てましたが、多くのお客さんが涙を流していましたよ。


納棺士という職業があるんですね。自宅で最期を迎えた場合は、お世話になるんでしょうか。

りんりんの場合は、病院で亡くなったので、体を清めたり、綿を詰めたりといった処置は看護師さんがしてくれました。お化粧は私がしました。こどもだから、お粉をはたいて口紅を薄く塗るくらいでしたけど。


体を清めるときは看護師さんと一緒にしたのですが、「昨日シャンプーしておいたらよかったなあ」とつぶやいたら、なんと看護師さんはシャンプーしましょうかと言って準備をしてくれて、まだ生きているかのようにりんりんに話しかけながらシャンプーをしてくれました!


前日訪問看護を受けた時、予定していたシャンプーをりんりんの体調を考えて延期していたのです。

その時りんりんはシャンプーしたいと希望していただけに、「また今度にしよな」と延期したことが悔やまれました。「今度」はなかったのですから。

でも、やさしい看護師さんに少し救われました。


人間の死に接する機会は、普通の人は少ないと思いますが、医師・看護師さんはもちろんのこと、納棺士や葬儀屋さんといった職業は必要不可欠で、尊い仕事だと感じました。