★乳がん術後リハビリ★
         〝to be〟
       の金子真紀代です

 朝晩、気温が下がりひんやりした空気を感じる日も増えてきましたね🍂
台風が発生すると、気圧の変化に手術した腕が一番先に反応したりする方もいらっしゃいます。
皆さまはいかがでしょうか。お変わりございませんか。

 今日はリンパ浮腫ネットワークジャパン(リンネット)主催のリンパ浮腫セミナーに参加いたしました😁✨




【リンネット 第1回リンパ浮腫セミナー】
 ◆日 時: 2020年9月23日(水)18時30分~20時 
◆テーマ:「乳がんとリンパ浮腫」 
◆講 師: 津川浩一郎先生(聖マリアンナ医科大学病院 乳腺内分泌外科) 
◆会 場: Zoomを用いてオンラインで配信します 

 思い起こせば、、、
リンパ浮腫の診療を担う医療従事者の育成を目的に開催されている厚生労働省後援『新リンパ浮腫研修』で2017年に参加した際、講師のお一人であった津川先生。LVAの外科治療と共に聖マリアンナの先生方のお話はとても刺激的で印象に残ったのを今でも覚えております❗️

 今回津川先生のセミナー開催を知り、この日をとても楽しみにしておりました😁🙏オンラインセミナー、素晴らしい👏

 セミナーではリンパ浮腫をテーマに、先ずは乳がん手術の変遷、どうして腋窩郭清が必要なのか、そしてセンチネルリンパ節生検が推奨される理由等…研究データをもとにとても詳しく図やグラフで説明してくださいました。

 そして、リンパ浮腫の原因となる腋窩リンパ節郭清、放射線治療、タキサン系抗がん剤治療についての発生機序、そしてその他リスクファクターとなるものなどご説明くださいました。
手術や治療以外のリスクファクターとして挙げられるのは、肥満(BMI 25%以上)と蜂窩織炎。
やはり運動習慣と食事管理、そして日々のスキンケアは大切ですね👀✍️

 さらに、リンパ浮腫学会が出しているガイドラインをもとにリンパ浮腫の予防や治療について、また聖マリアンナ病院で用いられているパンフレットをもとに生活指導までご紹介くださいました。

 ガイドラインにも示されているように、リンパ浮腫ではない方の患肢での採血、注射(抗がん剤は原則禁忌)、血圧測定はリスクファクターとならないということに対して、沢山質問がきていたのが印象的でした。
必要以上に怖がらず、エビデンスをもとに生活することだと先生は仰っておりました。
やはり外来で頻繁に関わる検査等に関心は募るかと思います。(浮腫がある場合は状況を見て判断する必要があり、あくまでも浮腫がない方のお話ですのでお気をつけください)


 1時間半、内容は多岐にわたり、とても奥深いもので、リンパ浮腫セラピストとして勤務している私にとっても学ぶことが沢山ありました。

 こうやってリンパ浮腫の患者会が立ち上がり、学びを深めたいという患者さまの想いに感銘いたしました。私たちもますます知識、スキル向上を計らなければなりません💪
素晴らしい講義の後、最後まで皆さんの質問に丁寧に答えてくださった津川先生に深謝いたします🙏
そして、このように最先端に立ち、ご活躍の先生方を招いて患者さまや興味を持たれている方を対象としたセミナーを開催してくださったリンネット様に重ねて御礼申し上げます🙏✨
〝to be〟の立ち上げが昨年の10月、リンネット様の立ち上げが昨年の11月、同じ昨年の秋にスタートしているのですね❣️勝手に親近感が湧きます‼️
益々のご発展、ご活躍をお祈りいたします🙇‍♀️



 まだまだリンパ浮腫に関して研究報告も少なく、特に運動に関してはエビデンスもほとんどありません。その中でも引き続き〝to be〟ではリンパ浮腫に対して皆様と情報を共有し、スキンケア、リンパマッサージなどのセルフケアと生活指導、そして段階的な筋力訓練、運動療法を出来る限りエビデンスのもと行っていきたいと思っております📣