日生劇場のミュージカル『王様と私』のリバイバルへの期待 | to-be-physically-activeのブログ

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 来年の4月9日(火)~4月30日(火)まで,日生劇場でミュージカル『王様と私』が上演されます。Rodgers & Hammersteinの音楽・脚本によるミュージカル作品の古典です。今回の東宝版の作品の制作では,アミューズの小林 香さんが翻訳・演出・作詞を手がけ,山口琇也さん(ビリー先生)が音楽監督を務めることが決まっています。主役の「王様」には北村一輝さん,家庭教師の「アンナ」には明日海りおさんが起用されました。私的には明日海さんのアンナも楽しみですが,朝月希和さんがタプティム役を演じることも期待値大です。

 ミュージカル『王様と私』は,ユル・ブリンナー(Yul Brynner)さんの代表作として知られています。40年ほど昔のことになりますが,米国の学会に参加した折にニューヨークに数日滞在する機会があり,ホテルのコンシェルジュに頼んでブロードウェイで上演されていた『王様と私』のチケットを取ってもらい,Memorial N.Y. Broadway Theaterでユル・ブリンナーさん主演のオリジナル版に近いミュージカルを観劇したことを覚えています。当時のプログラムに書かれた日付が正確であれは,1985年5月28日のことです。慌ただしいニューヨークでの滞在だったので,舞台を観た感想はどこにも記録されていないのが惜しまれます。この公演から5ヶ月ほど後,1985年10月10日にユル・ブリンナーさんは亡くなっているので,本当に最期の勇姿をブロードウェイで観ることができたのは幸運でした。

 当日のユル・ブリンナーさん以外の主な出演者の名前をプログラムから転載すると,

  Anna Leonowens by MARY BETH PEIL

  Tuptim by PATRICIA WELCH

  Krakahome by JONATHAN FARWELL

  Lady Thiang by IRMA-ESTEL LA GUERRE

 Mary Beth PeilさんやPatricia Welchさんは現在も健在で,ご活躍されているようで,うれしく思います。

 今回の日本版では,演出の小林香さんは「今の時代と世界の様子にアンテナを張りながら,今を生きるお客様に響く,まったく新しいプロダクションにしたいと考えております」と意欲的に語っておられます。Rodgers & Hammersteinの音楽を活かしながら,多文化共生の時代にふさわしい作品に生まれ変わることを祈っています。明日海さんが出演するのでチケット入手は難しいかもしれませんが,なんとか頑張ってみようと思います。

 

ミュージカル『王様と私』の事前情報より

Based on the novel “Anna and the King of Siam” by Margaret Landon

日生劇場 2024年4月9日(火)~4月30日(火)

音楽:リチャード・ロジャース

脚本・歌詞:オスカー・ハマースタインⅡ

翻訳・訳詞・演出:小林 香

振付:エミリー・モルトビー        

音楽監督・歌唱指導:山口琇也 

美術:松井るみ

 

引用:資料は当時(1985年)の劇場プログラムより引用。