ミュージカル『アナスタシア』のリピート観劇 | to-be-physically-activeのブログ

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 体調不良が明けて舞台復帰した木下晴香さんが主役・アーニャを演じたミュージカル『アナスタシア』を東急シアターオーブで観劇しました。前回観た木下晴香さんが出演した舞台は,2021年末の演劇『彼女を笑う人がいても』(原作・瀬戸山美咲,演出・栗山民也)でした。安保闘争の時代を題材にした社会派のストレートプレイの作品だったので,本格的な彼女の歌唱が映えるステージを観るのは本当に久しぶりです。やっぱり木下晴香さんの魅力は豊かな歌声なので,過去の記憶を失い自らのアイデンティティを探し求めるために迷い苦悩するアーニャの感情の変化を巧みに歌で表現していました。お芝居での表情や台詞も上手になったのは,ストレートプレイなどで鍛えた成果なのかもしれません。

 ディミトリ役の相葉裕樹さんの演技をみるのは初めてでしたが,端正な顔立ちと声優の経験を活かした明瞭な台詞回しや安定した歌唱が印象に残りました。『アナスタシア』の後は,年末に明治座で『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』という太平記の時代を扱ったちょっとシュールなミュージカルでの主演をされるそうです。上口耕平さんや水夏希さんも出演されるそうなので,ちょっと興味が湧いてきました。

 これで葵わかなさんと木下晴香さんのWキャストの舞台を観劇できたので大満足です。もしチケットが余っていたら,梅田芸術劇場で海宝直人さんがディミトリ役を演じる舞台も観てみたいと思っていましたが,残念なことに海宝さんは東京公演だけに出演とのことでがっかりしました。

 ミュージカル『アナスタシア』は楽曲の素晴らしさはもちろん,舞台美術や衣装も含めて見応えのある作品なので,機会があれば再演してほしいと願います。

 

10月5日昼の部の出演者:

アーニャ:木下晴香

ディミトリ:相葉裕樹

グレブ:田代万里生

ヴラド:石川 禅

リリー:堀内敬子

マリア皇太后:麻実れい

リトルアナスタシア:戸張 柚