ベスト・エッセイ2023(光村図書)を読む | to-be-physically-activeのブログ

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 継続的に愛読している日本文藝家協会編の『ベスト・エッセイ』2023年度版(光村図書)を書店で買い求めました。今年は6月26日発行と記されていたので,例年より少し早めの刊行かもしれません。装幀はBoogie Designの創案による「aka」とのことです。オレンジ色を基調にしたシンプルなデザインです。

 採択されたエッセイの著者は常連もいれば,新たに加わったお名前の方もいて新鮮な内容です。編集委員の林真理子さんが日大理事長になったこともあり,エッセイの中で母校・日大芸術学部の訪問記も載せられていました。

 本の帯には堀江敏幸さんの序文として以下のような文章が寄せられています。

「ああしておけばよかった,と悔やむにも,こうしていこう,と前を向くにも,それを人に伝えるためには,言葉が必要です。この本には,ささやかで,見過ごしそうな言葉の標が並んでいます。目を凝らし,耳を傾けてください。繰り返される新鮮な「いま」の力に,あらためて驚かされることでしょう」

 毎日,任意のページを開いて「言葉の標」に共感しています。本日は穂村弘さんの「命の時間 錯覚と凝視」,角田光代さんの「はじまりの旅」を読んで心に共鳴するものを感じました。