新型コロナワクチン接種翌日の軽度の発熱とその経過 | to-be-physically-activeのブログ

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 新型コロナワクチン接種後の副反応であるが,毎回のことながら接種後24時間前後で発熱があり体温計測では37.3℃(平熱36.6℃)であった。念のためアセトアミノフェンを服用したが,この程度の発熱なら夜までに解熱するのではないかと楽観している。

 mRNAワクチン製剤は,Katalin Karikó博士らの創薬過程の工夫によって副反応が軽微になるように調整されている。具体的にはuridineの代わりにpseudouridineをmRNA合成のためのヌクレオシドに使用することでmRNA製剤の不安定を回避し,免疫学的副反応の出現も抑制できると報告されている。

 mRNAワクチンが新型コロナウイルスの感染予防に効果があるのだから,他のウイルス性感染や腫瘍性疾患の予防や治療などにも応用できるのではないかと単純に考えてしまいがちである。しかし個別の疾患の仕組みは複雑で,特異的免疫機能を介した中和抗体の産生や細胞性免疫の誘導だけでは感染や腫瘍を制御できるわけではない。mRNA製剤の開発だけに将来の期待をかけるのはむつかしいようである。

 

参考文献:

Katalin Karikó, Hiromi Muramatsu, Frank A Welsh, János Ludwig, Hiroki Kato, Shizuo Akira, Drew Weissman. Incorporation of pseudouridine into mRNA yields superior nonimmunogenic vector with increased translational capacity and biological stability. Mol. Ther. 2008; 16: 1833-40. doi: 10.1038/mt.2008.200.

 

 

*幸い発熱から5時間後には36.8℃まで熱が下がった。

 

7月10日午前中に参議院議員選挙の投票に行ってきました。元首相が狙撃され亡くなった影響かもしれませんが,住民の選挙への関心の高さを反映して投票所はめずらしく混雑していました。全国の投票率がどの程度になるのかに注目したいと思います。