今日、パーキンソン病(体がスムーズに動かなくなる病気)の患者さんを診察しました。






パーキンソン病の治療薬として飲まれていたお薬は「アマンタジン」(商品名:シンメトレル)






このお薬はパーキンソン病のお薬であるとともに、A型インフルエンザの治療薬としても知られています💉






今はタミフル、イナビル、ゾフルーザなど新しいインフルエンザの薬が出回っているので、インフルエンザの治療としてアマンタジンを第一選択することはほとんどありません。ですので、これまであまり考えたことがなかったのですが、、






『アマンタジンを飲んでいる人はインフルエンザにかからないのか?』







という疑問❓







調べてみると、アメリカ疾病対策予防センター(CDC)はアマンタジンの長期使用はインフルエンザウィルスの薬剤耐性ができるので長期使用を推奨しない、とのことでした🗽






しかし、アマンタジンを A型インフルエンザの治療に用いる場合、発病後48時間以内に投与すると軽症化の効果が報告されていたり、






アメリカでは、A型インフルエンザによる施設内流行が疑われた場合、ワクチン接種が実施されていても、全員にアマンタジンを予防的に投与したりします🇺🇸







特に免疫力の落ちている人には、ワクチンと抗ウイルス剤による二重の感染対策が勧告されています!







このように、論文データベースを漁ってみると、アマンタジンのインフルエンザにおける優れた側面を垣間見れましたが、結局、自分の疑問にストレートに答えてくれる研究は見つかりませんでした。。。






日本に10万人しかいないパーキンソン病の患者さん。その人たちがインフルエンザになったかどうかを追跡すること自体が現実的ではないから、それについての論文や研究がないのかな。。






色々調べた結論として「パーキンソン病でアマンタジンを内服されている人はインフルエンザになりにくい、または、なっても重症化しにくい可能性あり」(インフルエンザになって他の治療薬があるから!)

*これは一臨床医の見解です。






(写真はタミフル笑。シンメトレルを自分のクリニックにも置くべきでしょうか🤔)




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