アンティークコインの資産としての優位性は
いつも語っているのですが、
本日はもう少しコイン自体に踏み込んだお話を😘
日本のウィリアムワイオンとも言われている
『加納夏雄』をご存知でしょうか?
🔥龍を一刀で彫った男:
加納夏雄と10円金貨に宿る“驚愕の技”
▲ 明治3年発行の旧20円金貨。天皇を象徴する龍の図🐉
龍の躍動感に注目。
▲ 裏面には、天皇家の菊の御紋と、それを囲む錦の御旗が見事に描かれています🇯🇵
🇯🇵日本の彫金技術、世界を驚かす
明治3年 近代コインが始まりました。
政府では新しい貨幣制度を導入が決まり、
実は打刻の機械の納品が間に合わなかったので、
香港の機械を明治政府が購入、
設定のために欧州から多くの技工士(エンジニアや彫金職人)を招きました。
精密な金属加工やデザイン制作において、ヨーロッパの技術は最先端だったのです。
しかし、彼らが目にしたのは、日本の伝統工芸の“底力”でした。
その震源地に立っていたのが――加納夏雄という、ひとりの和風絵師・彫金師だったのです。
🎨 加納夏雄とは?
加納夏雄(1828〜1898年)は、京都出身の絵師にして彫金家。
日本美術界で高い評価を受けていた彼は、明治政府の招きにより、新貨幣の意匠制作に参加。金工部門の責任者として、造幣寮(現在の造幣局)に迎えられました。
当時の貨幣制作は、図案を描き、模型を作り、原版を彫り起こすという非常に複雑な工程が求められました。
外国人技師たちは、その工程すべてに高い専門性と時間を要していたのです。
🐉【伝説の一彫り】―
―下描きなし、即興で龍を刻む
ある日、欧州から来ていた技工士たちが加納夏雄の仕事場を訪れ、こう言ったと伝えられています。
「あなたの図案を見るのを楽しみにしている。紙に下絵を描いてくれますか?」
それに対して、加納はにっこり笑って、紙を使わずに彫刻刀を手に取ります。
そして、下絵も設計も一切なしに、真鍮板に直接、龍を彫り始めたのです。
その龍は、鱗一枚一枚に至るまで精密で、しかも生きているかのような迫力。
これを見たヨーロッパの技工士たちは、「ありえない」「天才だ」と、まさに驚愕したと伝わっています。
彼らは道具も機械も使って数日かけて設計するのに対し、加納は日本刀のような彫刻刀一本で、即興のまま芸術を完成させたのです。
このエピソードは後に「日本美術、欧州を凌駕す」として伝説となり、加納の名は貨幣史だけでなく、美術史にも深く刻まれることになります。
💰 加納夏雄が刻んだ「旧10円金貨」—龍に込めた日本の誇り
加納が彫刻した「旧10円金貨(明治4年〜)」は、以下のような特徴を持ちます。
特徴 内容
表面 躍動感のある龍
裏面 旭日と「大日本」などの銘文
材質 金(純度90%)
重量 約16.7g
直径 約30.8mm
明治という新たな時代、日本は近代国家としての歩みを始めました。その象徴として誕生したのが「旧10円金貨」です。金貨の表には、名工・加納夏雄が彫り上げた躍動する龍が、裏には旭日と「大日本」の銘文が刻まれ、日本の威厳と力強さを表現しています。
当時、西洋では国王や国家元首の肖像を貨幣に刻むのが常識でした。日本にも、外国人技術者から「天皇の肖像を描くべきだ」という提案がありました。しかし、日本はそれを退けます。
「天皇の御顔が傷つき、摩耗することは極めて不敬である」
そうした日本独自の美意識と敬意から、天皇の姿は貨幣に描かれることはなく、代わりに国家の象徴として龍が選ばれました🐉
加納夏雄の手によって刻まれたその龍は、単なる装飾ではありません。天皇への敬意と日本の誇り、そして未来への祈りが込められた、日本の精神を映し出す芸術品なのです⛩️
🧭 コインという「芸術」に目を向けてみよう
現代の我々にとって、硬貨はもはや「支払いの道具」にすぎないかもしれません。
しかし、加納夏雄のような職人が命をかけて彫り上げたコインには、歴史と魂が宿っています。
たとえば…
◆一つの貨幣が、世界の技術者を黙らせる芸術品になることがある
◆見た目以上に、コインは「国の顔」そのもの
◆そして時に、コインは日本の誇りを世界に示す小さな証拠となる
✨ 最後に
加納夏雄は、「貨幣」という実用品に、美術としての命を吹き込んだ人物です。
その龍は、ただの装飾ではなく、日本の息吹そのものでした。
日本のコイン、ただの金属の円盤とは思わず、ぜひその「背後にある物語」に思いを馳せてみてください。
そこには、紙に描かれることすら拒んだ“本物の芸術”が刻まれているのです✨
コイン投資を始めるならば、加納夏雄の作品『龍図金銀貨』をひとつ持たれることをオススメしたいと思います😘


