今回は、まちづくりを考えるときの商店会の役割について考えてみましょう。商店会と言っても大都市のメインストリートにあり大きなアーケードのあるような商店会と、さびれた町の小さな商店会とでは比べることも難しいので、今回は小さなまちの商店会について考えてみましょう。私が役員をしている商店会は、約30店舗と少ない加盟店の商店会ですが、商店が一か所にまとまっているわけでもなく、飲食店や物販店も少ないためとても商店会と呼べるような状況ではありません。飲食・物販店以外にはどのようなお店があるかと言うと、電気工事屋、瓦屋、材木屋、土木建築業などなどです。実は、このようなさびしい商店会は意外に多く存在しています。かつて中心地として栄えた町の活性化事業(中心市街地活性化事業)が、現在各地で盛んに行われていますが、活性化の重要な役割を担っているのが実はさびれた商店会なのです。さびれた商店会を一気に本来の商店会として復活させることはとても難しいことなのですが、まちづくりの視点で地域を活性化させるためには、商店会のもっている様々な資源が有効にいかせると思います。例えば、長い間築いてきた商売人通しの人と人のつながり、信頼関係は最大のまちづくりのための資源かもしれません。また、様々な業種が加盟店としてつながっていますので、震災等のいざという時にそれぞれの専門家の立場で助け合える関係も商店会ネットワークならではだと思います。私の所属する商店会の場合は、個店の販売促進を共同で行うというよりは、年間を通して地域の様々な団体と連携して地域の祭りやイベント時に模擬店等をやりながら、まちづくりに携わっているような感じです。今後は、このようなつながりをいかして地域の中でまちづくりのコーディネーター役になっていけるような組織づくりを目指しているところです。皆さんも、身近な商店会をまちづくりの視点で見て頂き、その地域においてどのような可能性や役割があるかを考えてみると意外にすごい資源が見つかるかもしれませんよ。地元の商店会でのお買い物はもちろんですが、このような視点での商店会との協働によるまちづくりにも魅了はありますよ。
まちづくりを語るときに欠かせないのが、祭りですね。祭りは、それぞれのまちにいきづく最大のまちづくりの素と言って良いかもしれません。祭りには、それぞれの地域ならではのストーリーがあり、そのまちの歴史や文化、暮らしぶりをたどることで祭りの魅力が更に見えてきます。城下町・門前町・商家町などによっても、祭りのやり方や考え方も違います。最近では、どこのまちでも地域の人と人とのつながりが希薄になってきていますが、祭りになると、どこからこんなに人が集まってきたのかと地元の人でも思われることがあるようです。それだけ祭りには、人を引きつけ繋ぐ力があり、地域にとって の静脈のようなものかもしれません。また、祭りほど子供から大人まで、そして職業の枠を超えて人がつながりあえる唯一のまちのシステムもないと思います。祭りのある町に暮らす方は幸せだと思いますので、祭りに関わっていない場合には是非積極的に参加してほしいですね。また、祭りのない町で暮らしている方は是非職場や知り合いのつながりをいかして、祭りに参加してみてはいかがでしょうか?まちづくりを考える良い機会になること間違いなしです!
私がお付き合いさせて頂いている方で、地域を愛して、地域の活性化に取り組まれている方でも、まちづくりで飯は食えないというひとが結構います。確かに、まちづくり活動そのものではボランティア的な要素が多く、直接商売に結び付くことは少ないかもしれませんね。しかし、まちを元気にするということは 、結果として地域経済の活性化にも繋がることになり、その方々の本業にも良い影響が出る可能性はあると思います。最近では、まちづくりを活性化させるためには”コミュニティビジネス”だという考え方もあり、それぞれの地域課題をビジネスの手法を用いて解決しようという動きが活発になってきました。このような視点で、まちづくりをみていくと、地元に根差したビジネスを展開されているまちづくりの活動家(まちづくりリーダー)達の本業のノウハウをいかして、新たなサービスや商品の開発などに繋がる可能性は大いにあるのではないでしょうか。また、日常戦われている本業の中では気づかなかった地域の魅力をいかした新事業への展開の可能性もまちづくりに取り組んでいればこそだと思います。3,11以降、急速に人々の価値観も変わってきている今こそ、コミュニティビジネスの視点で、地域での新たなビジネス創造のチャンスだと思いますが、いかがですか?