2026.6.12-7.5

THEATER MILANO-Za

『ウェンディ&ピーターパン』






私自身初めて通うミラノ座。

初めて観劇する渡辺翔太の外部舞台。

記憶に留めるために。


私自身、渡辺くんは演技派で俳優業向き!という意見を持っていない。しかし、基本的には肯定派である人間だということを理解して読み進めていただきたい。






まず、初めて入るミラノ座について。

前評判は、立地が最悪。

椅子が硬い。腰が痛くなる。お尻も痛くなる。

LBRBの見切れが酷いし、椅子が高くて足が浮く。

……と散々だった。


とは言っても客席は約900席。

舞台から最後列までは約20m。

実際に客席に入ってみると

非常にコンパクトで舞台との距離が近い劇場だと思った。LBRBの一桁代は高さも感じず非常にステージに近く作品によると思うが好きな席だと思った。

2階のお手洗いの存在に気付いていない人が多く

初日開演前にも関わらずスカスカだったのは

劇場スタッフしっかりしてくれと思ったりもした。


チケットを様々な方法で申し込む上で、

アミュプラやSnowManのFCではS席の権利しかなかったので、ピーターパンは飛ぶのだから

絶対にLBRB2階一桁列が欲しいと

一般は全て注釈S席で申し込んだ。


結果、一階上手下手センブロ、LB2階一桁、3階センブロとバランスよくチケットを手にすることができた。






迎えた初日。

2026年6月12日金曜日。

演者でもないのに死ぬほど緊張した。

前述の通り、私は滝沢歌舞伎やDreamBoysは観劇したことがあるが、外部の舞台に立つ渡辺翔太を観るのは初めてだったからである。


劇場に入ってまずセットの可愛さにテンションがあがった。劇場内は撮影禁止だったので写真はSNS媒体などで確認していただけると可愛さが伝わると思う。






冒頭ウェンディの部屋で兄弟たちが遊ぶシーン。

遊んでいる最中に

お母さんが大事にしているライトを壊してしまったり、

みんなで欲しいものを3つ言い合ったり、

薬を飲んだり、

ごく普通の家族の日常である。

そんな中、

1番下の弟トムの病気が悪化し、寝込んでしまう。


トムが助からないという描写があった後

突然雷が鳴り、窓に光が差し込み

ピーターパン登場。






……やはり金髪ではなかった。

(そうはいっても、中島裕翔ピーターパンも金髪ではなかったので期待値はもともと低かった)






影を複数連れてウェンディの部屋を動き回り

ピーターパンがトムを連れて行くシーン。

音楽に合わせ踊る渡辺くんの動きがしなやかすぎて

このシーンまた観たいとすぐに思ったし

ウェンディの様子をベッドのそばで見るピーターの笑顔が優しすぎて惚れた。(影に呼ばれてもウェンディの寝顔をニコニコ見続けているピーターパンはただの女の子が好きな思春期男の子だった)






トムがいなくなって、

心が病んでいく兄弟たち。

仲が悪くなってしまう両親。

1人、トムに戻ってきて欲しいと願うウェンディ。






落雷とともにピーターパンが登場し、第一声。






『わぁぁぁあっ(窓を叩き割り)いっってえええ!……ケツが。』






……なんだそれ。







『やぁ?どうも。(高めで吹き替え調の発声)』






その声の作り方は正解なのか……?

初日に抱いた正直な感想である。


(発声に関してSNS上で様々な意見が繰り広げられているのを目にしたが、私はピーターパンは劇中で複数声を使い分けていて、この吹き替え調の声はピーター自身がピーターパンという人物像を作り上げていて、何もわからないを演じてるというか、都合が悪くなるとおどけたり、現実逃避する時用の発声だと解釈したのであまり気にならなかった。)






ウェンディに完全に不審者扱いされるピーターパン。

言い争う中で〝ロストボーイズ〟という言葉を

何度も口にしてしまいその度にああっ…やってしまった…という顔をする渡辺くんがとにかく良い。


影に支えてもらいながら部屋の中を自由自在に移動するピーターパン。


『僕はピーターパン!海賊殺し!海の王子!空の悪魔!刀の名手!そしてっ…結構良いやつ!⭐︎』


自己紹介中、

空の悪魔!でグルンっと宙を回る渡辺翔太

まじでSnowMan。

スノ4で渡辺くんをぐるんぐるん回すアクロバットを思い出した。体重を全く感じなくて本当に浮いているようだった。


何故ここにいるのか詰められるピーターパン、

笑わせたいのに語彙がなくて、言葉足りず、

ずっと変人扱いされるピーターパン。


『パンはパンでもぉ!!食べられないパンはなーんだ?』

『はい、ピーーターーパン!!ドヤァァア』


非常に腹が立つ。


ドヤァァアじゃねーよ。

(ここまで笑っていいのか?という空気さえ感じていたので笑うとこなのかと客席に伝わる良いタイミングである)






ウェンディにロストボーイズとは何なのか詰められ

必死で逃げるピーターパン






「(ロストボーイズが何か教えてくれるなら)……キスしてあげる!!!」


『………キスゥ?(完全なるth)』


「そうよ…!だっ、だって!あ、あなたが凄く…」


『あなたがすごく……なに?(イケボ調)』


「……キスして欲しいの?欲しくないの!!?」


『(食い気味に)欲しいよ!!!!!』






めちゃくちゃしわくちゃな顔でキスを懇願するピーターパン愛しい。






『ロストボーイズはネバーランドで暮らしている…ッッハァァァァアア!!!(言ってしまったあああ…😖の颜)』






渡辺翔太の表情が豊か過ぎて

該当担としては死ぬほど楽しい。

基本的にずっとテンポがいいので観ていて飽きないし

アドリブ掛け合いもあって楽しい。






ピーターパンとティンク(妖精)と兄弟3人で

ネバーランドに向かうシーン。

5人で手を繋ぎフライング。

映像とリンクしていて本当に美しかった。

ここのシーンだけでこの舞台通えると本気で思った。


(日によってはなかなか手を繋ぐことが出来なくてウェンディとピーターが目を合わせて笑っていて、なまものだな〜と思ったりした。私はまだ出会ってないが手を繋げなかった日もあるようで、私は舞台におけるハプニングは好きなのだが、きちんと繋げることに越したことはないか、と思ったりする。)





フライングをする渡辺翔太。

本当にピーターパンだった。

とにかく美しかった。

そりゃ背中1本で美しく飛ぶ男が

2本で飛べないわけがなかった。

吊られてるとも感じさせない姿勢で

空を泳ぐようにしなかやで美しいフライングで。

この人本当に根っからのジャニーズだと思った。






渡辺くんとは関係のないシーンでいうと

フック船長の石丸幹ニさんの登場シーンは

ずっとぽあぽあ可愛い空気感だった世界に

大人の色気とヴィランの狂気が一気に放たれて

この目で石丸幹二を見ることができた事実に感謝したくなった。


ピーターパンと剣を交えるシーンは

お互いに顔が近づくたびに目を見開いて挑発的な笑いを浮かべていて本当にカッコいい。あと、そのタイミングで出てくるワニがマジで素晴らしいので絶対に見て欲しい。


ネバーランドにいるロストボーイに鳥だと勘違いされて(ティンクに唆されて)ウェンディが撃たれるシーンがあるのだが、空から落ちてくる芳根京子があまりに華奢で小さくて本当に子供に見える。真っ白な衣装が本当に似合う。






ネバーランドでウェンディ達が会話する後ろで話を聞いてるピーターがコロコロと表情変えるのが非常に可愛いのだけど、ウェンディが真剣な話をしたいのに、全然話を聞かないピーター、話を逸らす為に動物の鳴き声で答えるピーター、バブルボールの試合の合図しみんなを遊びに誘い、話をなかったことにするピーター。現実にいたら腹が立ち過ぎて頭をぶっ叩くと思う。






1幕後半のバブルボールの試合シーンはダンスもハーモニカ演奏もあって本当に楽しい。(おおまかな流れ以外はアドリブっぽいので広大と渡辺くんが絡んでいると嬉しかったりする。回を重ねるごとに渡辺くんのハーモニカも上手くなってる気がする。)






ジョンを怒らせてしまって落ち込んでいるウェンディをなぐさめたいのに『顔がまんまるでビスケットみたい』しか空気軽くする語彙がなくて火に油を注ぐピーターまじでアホで腹が立つけど、早い段階でウェンディにロストボーイズ達がネバーランドに来た理由を教えたいピーターパンは優しいしちゃんと周りの状況やウェンディのこれからのことを考えてるし、励ませなかったことに落ち込んでいて可愛い。多分本当に結構良いやつ。






ウェンディを怒らせてしまい腑抜けたピーターパンのケツをティンクが叩いてフックとの戦いに向わせる1幕ラスト。


フック船長を殺すのは俺だからどけ!とタイガーリリーの脚を切るピーターパンはわけの分からんガキだし、人質に取られてるウェンディを取るか戦い続けるかの選択で戦いを取るクソ男で本当に最低なのに、ウェンディが危険だと分かった上での戦いは眼光が鋭くてカッコいい。


連れ去られるウェンディの悲鳴に気を取られて

フック船長に刺されたところで1幕が終了。






2幕は大事な局面でウェンディを選ばなかった後悔で楽しいことを思いうかべることができないピーターの苦しみや、ウェンディが海賊に連れ去られて殺されてしまったかもしれない事実から目を背けるピーターパンの葛藤がすごく良い。自分のズボンを両手でギュッと握って妖精の粉を振って現実逃避し続けるピーターパン。自分がしてしまったことへの後悔でパニックを起こすのに男の子は戦うことが1番大事なんだと自分で言い聞かせながらロストボーイズ達を指揮をするピーター。渡辺くんが苦しそうで本当に良い。






最後の決戦。

フック船長に囚われた

ロストボーイズの危機に颯爽と現れるのに

フック船長の『あ!ウェンディ!』という猫騙しに騙され

海を見て攻撃されるピーター。

本当に素直で純粋で頭が悪い。


大人になりたくない(戦い続けたい)

ピーターがウェンディを助けるシーン

まさかのお姫様抱っこで震えた

渡辺くんが!芳根京子様を!!

軽々と抱えていて!!ほんとに!私は!!

マンヴィありがとう!!!(大抱擁)


老いを感じて戦いを放棄しようとする

フック船長に

『あんたは疲れたりしない。戦え…!』

というピーターパン。

決戦の末、長い時間戦い続けてきた

フック船長を倒したというのに

1人だけ喜ぶことができないピーターパン。

悲しそうに浮かない顔をして下を見ていて

ずっと戦い続けたかったのかなとか

悲しむことを思い出してしまったのかなとか、

永遠に成長しない存在である自分と変化していくものの現実を

受け入れがたかったのかなとか、、

私の頭じゃまだ理解しきれていないシーン。


子供しかいないはずのネバーランドで老いを感じる

フック船長が存在することもまだ理解が追いついていない。


この後座席によっては

船裏でフライング待機する渡辺くんが見ることができるのだけども、日によっては大きく息を吐いていたり、少し右腕を伸ばして一瞬顔をくしゃっとさせたりしてるのに、飛ぶ瞬間顔が決まり何事もなかったように軽々と飛んでいく姿が見えてめちゃくちゃかっこいい。






ラスト。

船のマストで

ピーターが自分の過去や役割について話すシーン。

星のまま自由になれないロストボーイズが浮かぶ星空を見ながら、家族が悲しむことを一瞬でも忘れることができたらその瞬間ロストボーイズは解放されネバーランドに着陸し自由に暮らせるということを伝えた上で、


トムを忘れたくないというウェンディに

『トムを忘れるんじゃなくて、悲しむことを忘れるんだ。一瞬だけ。』悲しいことを忘れることが楽しいことなんだよとトムの死を受け入れさせつつ、もう一度トムに会えるように話を進めるピーターは全然子供じゃないなと思う。






キスを知らないはずのピーターの身体が衝動的に動いて

ウェンディにキスするシーンはめちゃくちゃ大人になる過程なのに、ウェンディからのキスを避けて、直後に

『お父さんが僕だなんて、ただの家族ごっこだよね…?』って聞いちゃうの臆病で子供だなと思った。

冗談じゃないよって言って欲しかったのかな。






トムがネバーランドに着陸し、

ウェンディ達と再会するシーン

ウェンディが(もう家に帰ることができない)トムと離れる現実を受け入れたくないという様子や、

兄弟達が悲しみを受け入れて前に進む描写が

丁寧に描かれていてグッとくる。

初めは敵対していたティンクがトムの面倒は私たちが見ると泣いてるウェンディを抱きしめていてまじでトモディ…(私と友達になりましょう!!友達!ウェンディ!トモディ!!byウェンディ)






帰宅したウェンディがママとお話しするシーンで、

ママがウェンディのポケットから妖精の粉がかかった指抜きを見つけるのだが、『まぁ!妖精の粉がかかった指抜きね!思い出した!!』と言って窓に近づくのでママは絶対にネバーランド経験者。






ウェンディからのキスを避けたピーターが最後に

『僕はずっと子供のままで…楽しく遊んでいたいんだ。』とウェンディに言うシーン、

元の世界に戻るウェンディをなんともいえない顔で見つめて、

これでよかったんだと自身に思い込ませるような

視線の落とし方をするピーターを見ていると

好きじゃん!!気になってんじゃん!いいの…?

好き避けしてしまう思春期の男の子を見ているような、

ウェンディと一緒にいることができないと自覚している葛藤や、成長しないはずのピーターパンの感情の成長が見えてしまってもどかしい。(初日あたりは少し微笑んで見上げていた渡辺くんだけど、中盤あたりからは全く笑わず苦しそうな表情をしているのも演じる中で気持ちの変化があったのだろうか)


本編ラスト元の世界に帰ったウェンディの様子を

部屋の窓から覗きにくるピーターパン

……ここの表情には全く愛を感じない。

苦しみや悲しみというより模索しているような

少し嫌がっているような表情をしている。

過去にお母さんのことを覚えていて覗きに行ったら

家族には新しい子供がいて幸せそうだったという

トラウマがあるピーターだからこそ

覗きに行く表情があんなに険しいのだろうか。


この物語はウェンディを主人公とした冒険の物語であるが、

子供のまま居続ける為になんでも忘れて、

都合が悪いことから逃げていた

〝成長しないはず〟のピーターパンが

ウェンディに出会ったことで様々な感情が芽生え

自分の感情の変化にもがく様や、

ピーターパン自身の孤独が見え隠れしていて深い。







カテコでは役者全員ディズニーダンサーか?

というようなダンスシーンがあって

めちゃくちゃ楽しい。しなやかに踊る渡辺くんが本当にかっこいいし、芳根ちゃんとのペアダンスもずっと芳根ちゃんのことを気にかけながら踊っていて素敵だった。広大が身体いっぱい使って踊ってて声出してるのも本当に最高だった。最後の最後まで楽しめる舞台だった。







初めて渡辺くんの外部舞台を観劇して、本当に見ることが出来て良かったと思った。挑戦してくれてありがとうと。


他作品出演者の意気込みに対して、いちタレントの経験に利用するなという意見を目にしたことがあるが、衰退していく演劇文化において、アイドルが外部舞台に立つことは新規開拓としてすごく効果があることだと思うので、否定しすぎもどうなのかと思う。もちろん、対価を払った上で、満足出来ない部分に意見や感想をいうことは当たり前のことであると思うし、本人も賞賛ばかりだけでなく、批判的な評価を受けることを覚悟の上で板の上に立っていると思う。(芸歴も長い大人ですし)私はここ最近の否定的な意見は何事も許さないという一部のファンの意見や動きが好きではないし理解ができない。


個人的には今回観劇をして、当たり前に役者さんとの技量の差を感じる部分もたくさんあったし、渡辺くんの性格、渡辺くんのスキルがあるこそ出来上がったピーターパンであったなとも思った。空飛ぶ姿は本当にピーターパンだった。


お芝居に積極的ではなかった渡辺くんが、映像やドリボで少し自信をつけて外部舞台で主役を務めているこの瞬間に立ち会えていることに感謝して、もっともっとお芝居が好きになってくれたら嬉しいなといちファンとして思った瞬間でした。前回が円盤化されていないのでなかなか厳しいかなと思っているのですが本当に楽しい舞台なのでちょっとでも映像に残って欲しい…と思っています。


今回は当日券があり、毎日20人ほど入れている印象なので最後までチャレンジしつつ、大阪公演まで無事に走り抜けられるよう願っています。






渡辺くん、素敵な作品に出会わせてくれてありがとう!