7月9日付で犬のまぶたが動かない症例を載せたが、持ち主さんが結果に大変満足してお礼状を送ってきた。
イラストがあまりにお上手なので、紹介する。
同記事にある写真と見比べてほしい。

かんしゃじょう

ワンちゃん



フラダンス姉妹
本来は、音を感知してフラダンスを踊る。
(症状)
腰椎骨折、足回り不全、聴覚障害等。
(以下、
使われ方が少ないと見える方を勝手に妹とした。)

(対処)
 娘から孫へ世代をつないで使わせようとしたらいろいろ障害が見つかった。
 腰椎は、折れた部分を接着し、補強のため4カ所に撚り線を熱で埋め込む(妹)。
 足回りは、車輪の軸受けが破損しているのでワイヤで輪を作って固定(姉妹とも)。
 駆動ギヤボックスのゴムベルトゆるみを調整(姉妹とも)。プーリーにひび割れが見つかり接着剤でつける(妹)。ギアの軸受けも一部破損しており、作り直し(妹)。
 聴覚については、音センサーの圧電素子の回路が不良で素子を変えてもだめなので、タッチセンサーで代用(姉)。





このたび、おもちゃ病院ピーポーの活動に対して、
札幌市福祉ボランティア奨励賞
をいただきました。
札幌市福祉ボランティア奨励賞
今後も、皆さんの喜ぶ顔を見られるよう一層がんばっていきたいものです。

今日の患者さん、会話ができる犬のぬいぐるみ。
ワンちゃん
(症状)
仕草の一つであるまばたきの際にまぶたが動かない。

(対処)
簡単に内部に到達できず、大がかりな脳外科手術である。
まず頭皮を切開し、頭蓋を分解する。目玉の奥にあたるところにモーターとギア、クランクの駆動系が納められている。
なんと、クランクが往復する空間にかきもち(?)のかけらが挟まっていて動きを邪魔している。他にもパラパラとかけらが出てきた。

かき餅かけら
  [薄いオレンジ色のものがかけら]

 外見からは、こんなものが入り込む隙間は見られず、どうして入ったのか不思議であった。これを取り除くと完動。
大胆に切開したので、縫合が大変だった。

 「チャリノブ」とは、5月の番外で紹介したように、NHK・BS番組「こころ旅」で日野正平が相棒の自転車に名前をつけているのにならって、三陸被災地訪問サイクリングを期に我が相棒につけた名前である。

 先日、自転車売り場で、26×1.15というタイヤがあることを知った。幅28mmほどの細身である。細いタイヤは700C系だけと思っていたので、新しい発見であった。
「チャリノブ」の履いているのは26×1.5(幅38mm)でこれでも多くのマウンテンバイクよりは細めである。

 互換性があるかどうか店の人に聞いたところ、リムの幅も狭いものでないとだめなようなことをいう。
合点がいかなかったので、扱い元tokyobikeのホームページで問い合わせをした。
その結果、休日のはずにもかかわらず電話をかけてきてくれて、「いま1.5を履いているのなら問題ない」ということだったので、早速手に入れて履き替えた次第。

 見事ママチャリ型のクロスバイク風に変身した。街中を走るには十分軽快である。