災害や被害には定義があります。
・自然災害・・・津波や洪水、火山噴火や地震など
この自然災害というのは、一般的に神の御業とされ、出来事そのものが個人の責任にされることはありません。だから、そのために地域的には皆一丸となって対応しようとします。
・技術災害・・・食中毒事故、放射能事故、交通事故など
これは、本来防ぐことが出来た「事故」であるために、誰か彼か「責任」を負うという「責め」が生まれます。その責任を巡り、感情的な問題が生じやすく波及する被害が発生する可能性が少なくありません。地域的には分裂・対立しやすいと思われ生ます。
・人的被害・・・誘拐、レイプ、暴力、虐待、殺人など
一方的で突然の「防ぎきれない出来事」で、著しい無力感と安全感の喪失が生じやすく、波及する被害として恥や自責の思いに苛まれやすいといわれています。そのため、地域内では、こうした問題を開示できずに、一人で抱え込むという孤立した状況が作られやすいといわれます。