甘えるのが苦手…というのは実際には、人間関係での自立と依存のバランスが取りにくいのだと思います。
何事もそうですが、人は満たされていれば「程ほどに求める」ことができるし、
満たされていなければ、「あくことなく求める」か「初めから期待しない」かのどちらかになるもの。
いつ、誰に、どれだけ甘えてよいかという判断がつかないために、全て自分の力でやろうとするか、
全面的に相手に依存して甘えてしまうかのどちらかになりがち…
「甘えられない」と本人が思っていても、周りからすれば「甘えすぎ」ということにもなるし、
相手や状況を選ばずに甘えた末に、甘えを拒否されて「やはり裏切られた。
私は誰にも甘えられない」という思いを抱きやすくなる。
こういう場合は、「裏切られるまで甘える」という見えないパターンに陥っていることがあります。
相手からNOを出されないと、「やりすぎた」ことがわからない。
裏切られたことでまた自己肯定感を損なわれるため、満たされない思いで、また他の人に甘えようとしてしまうのです。