「自分の目標をイメージしようとするのですが、悪い結果ばかりが浮かんでしまい、楽しいイメージが出てきません。 」という質問を受けることがあります。
その時にお話しすることは、
「こうしたい、ああしたい、と思うのに、不安材料や失敗場面ばかり浮かんでしまうということですね。
それは、潜在意識がしっかり働いているからです。
どんな不安材料があるのか、どんな問題が放置されているのか、
そうしたすべての情報を潜在意識が取り入れて、 「今のまま進んでいくと、こんなことになるかもしれないよ」
という信号を送ってくれているのです。
よく人は、悪い予感というものを否定して「弱気になるな、もっと自信をもて」とか「気にするな、気にするな」などと自分に言い聞かせたりしますが、気になるものは気になるのだし、むしろそれはいいこと。
だから悪い予感がしたときは、「教えてくれてありがとう」と潜在意識に言えばいいのです。
(つまり、その信号をしっかり受けとるということです)
中には、いつもいつも悪い予感ばかりにとらわれている人もいますが、
これは潜在意識の信号をきちんと受け取らずに否定してしまい、
同じ回路の中にとどまり続けているからです。
強引な人は信号自体に気づかず突き進んで大失敗したりしますが、潜在意識がちゃんと働く人は「今度こそ気づいてくれ」とばかりに、繰り返し悪いイメージを送ってくることになります。
それをただマイナスと思って足がすくんでしまうので、この目標もダメなのだと考えて、回路がどんどん閉ざされてしまうのです。
悪いイメージが浮かんだときは、「ありがとう」と潜在意識に声をかけ、否定せずに受け入れることができるとずいぶんとラクなのですが・・・。
そのためには、深呼吸し、自分が今、何をしようとしているのか、どうしたいのか、目的は何か、……などを再確認します。
これだけでも、リズムが変わってうまくいく場合もあります。
大きな課題を目の前にしているなら、自分のリズムが戻ったところで客観的に探ってみます。
「不安材料はどこにあるのか」
「どんなミスが考えられるのか」
「準備を忘れていることはないか」
答えは出ないかもしれないけど、それだけで冷静になれる自分がいることのほうが大切です。