過ぎてきたことなのに、心にわだかまって気持ちのけりがつかない・・・そういつ状態って苦しいですよね。
過去の悲しみに怒りや、恨み、あるいは「あのときこうしていれば」という後悔が、何かあるたびに出てくる。
そういう想いを、きれいさっぱり整理できるといいのですが、整理しなければとい考えるのは、
無理にけりをつけようとしたって、つかないもんですよね。
森田療法という日本を代表する療法を作った、森田正馬先生という人の息子が23歳の若さで亡くなったとき、
明日の講義があるために資料を作ろうと思っても、息子さんの死の悲しみがぶり返し、こんな状態では仕事にならない、悲しみを何とか整理しなければと頑張ったらしいです。
で
も、ふとある時に、あれだけ愛していた息子を失ってすぐに講義ができるものかと思ったそうです。
悲しくて何も手につかないのが「人情というものだ」と。
そうやって受け入れたら、むしろ楽になったというのです。
しかし受け入れるというのはなかなか難しいです。
受け入れたと思っても、迷いが残っているのが普通です。
全てを受け入れようとしたら、神様か仏様にならないといけない。
完璧を求めてしまうと、それができる時まで待ってしまうと大変。
待っていて何年もかかって、目の前のことができなくなることのほうが本当はもったいないのかもしれない。
完璧じゃなくても、今できる分だけでいい。
完璧にできるまで10年待つのか?少なくても5割くらいのことしかできないのを10年続けるのか?
の選択だとしたらどちらかを選んでみるといい。5割くらいのことを10年続けただけでも相当なものになるはず。
新人さんとベテランさんなんて比較してもしょうがないです。
ベテランさんに比べれば、新人さんはあまり使い物にならないのかもしれないけど、
今あることをやらないといつまで経っても育ちません。
だからできない事があっても、今の自分ができることだけで十分なのです。
でもこの時期って、誰もほめてくれたり、認めてくれたりなんかしないかもしれない。
だからキチンと自分で自分を褒めてあげることが大切。
自分を褒めるというのは、他人と比較しないことから始まるのでしょう。
10年前の自分を振り返ると恥ずかしくなります・・・
何やってんだって言ってしまいたくなりますが、いい経験もつんだねっていってやりたいですね。