金木犀の交差点
見上げれば
気高く芳り
はらはら 降り注ぐ
オレンジの雨…
さよならも言わずに
去り逝く季節
唐突に現れる
新たな季節
今 目の前で交差した
今年の夏も あなたの心
見つけることは
できなかった…
あなたに追いつけず
探し求めて
いつから始めたのか
もう忘れた
夢の跡みたいに消えた人を
虚しいとわかってても
探してる
誘惑と陶酔と
うつつの悲哀…
横たわる真実という重い川
尻込みをするのは
好きじゃないけれど
宛てもないものに手を伸ばす程
若くもないし
ホントは苦い…
むかしの傷が
ひらくのは 死ぬほど辛い…
オレンジの雨が降る
香りが降り注ぐ…
嗚呼 金木犀の花…
謙虚とも 高貴とも思わないわ
美しい花言葉にあるようには…
根を張って 土を離さぬうちは
なりふり構わず
土砂降りの中…
芳香で指し示す さきに
あなたの答えはないの
美しい思い出は灯るけれどね
過去への矢印はいらないわ…
