ベストルーム | 口遊〜鳴きウサギ〜

口遊〜鳴きウサギ〜

生きる為に 息をするのを忘れていた
わたしのまわりが 息をするには狭すぎる
野々草を摘んで 口遊みなが ゆっくり ゆっくり歩きたい
勝利者とは誰のこと?
居心地の悪いところに居たくはないの

     

ーベストルームー

ふとしたことで
行き違う言葉や

すれ違う想いは
全部 わざとじゃないってこと…

そこまで 策士じゃない

だとしたら
わたし…

終わりの始まりを
予感しているかもしれない…

楽しくても 幸せでも
いつか 当たり前の顔してくる
さよならを
わたしは なんども知っている

ありふれた日常の
ありふれた昼下がり

消えてなくなる 昨日までの全て…

きみはだけど
望んでいるかもしれない
心のどこかで…

行き場のない閉塞感の中

だけど気付くよ
人生ってじつは
進んだようで 同じ景色を
作り替えているだけだと…

人のフィールドなんて
地球から出られないの…

いまはベージュの部屋を
明日 ブルーに塗り替え
家具の配置と 登場人物と
風の色と 香りを変える

ほら…

だからいつも さみしい

何回やっても同じよね?

でもいつか一番居心地が良かった
部屋を思い出すわ

それがきっとしあわせだわ
たとえ失ったとしても…