曇鏡の晴れるまで | 口遊〜鳴きウサギ〜

口遊〜鳴きウサギ〜

鳴きウサギ|Nakiusagi
静かに鳴く小さな声のウサギ。
青薔薇の咲く場所で、和歌・童話・詩・願いを綴っています。
2009年より、呟きのように日々を記録。
noteでは「舞香亭幻想香炉」という物語の香りを、そっと灯しています。

https://note.com/nakiusagi44

ー曇鏡の晴れるまでー

隠されたことなら
知らないままの方が幸せ

莟がいつ開くのか
星がいつ生まれるか

そんなことは知らないけれど
咲いてみれば 美しい花
輝いてみれば 憧れの星

たとえあなたが
わたしを信じず
わたしに真実を語らなくても

わからないままの時は過ぎない
いつか明るみになる真実

あなたが隠していることは
わたしを傷つけない為の手段
全部を知ろうとしたからこそ
沢山 沢山 傷ついたわたし

見えることに限界があり
知ることに限りがあるのなら
わたしは 拙いわたしの目と
儚い耳を信じていよう

いつかわたしの耳や目が
素晴らしい真実を捉えるその日まで
わたしは与えられた場所で
何かの原石のようでいたい

隠されし言葉の裏を探るとて
曇鏡の身に見えもせず