ー句ー
苦悶にも痛みにもみゆ梅白し
ー嘆雪ー
あなたを良く知らなかった頃
冬はそんなに寒くなかった
雪は美しいと思ったし
木枯しは歌うようだった
呼吸をするように
星が瞬くのを
いつまでも見つめていられた
あなたを知り あなたのぬくもりに触れ
冬は途端に寒いと知った
雪は 重たい白い憂鬱で
木枯しは 悲劇の歌を
歌っているように思える
星は瞬くのでは無く
わたしが震えているだけだと
気付いた
満たされた欲と
愛の先に
わがままなわたしばかりが
置き去りにされている
それでも わたしは
呟く…
儚い怨みを
わたしを変えてしまったのは
あなただ…
あなただ…
空高く届け
愛を惜しみ無く与え
移ろい去った
遠いあなたへ
ーうたー
行き違う人の背中に舞ふ雪も
忘れ雪なれば
耐え得るものを