緑陰蝉の骸に集る蟻
ー夏の行方ー
雨ばかり降る夏には
光輝くものなど無くて
空に掛かる 二重の虹が
わたしの傷を 尚更広げる
口約束の先にある
未来が見え透いたものであっても
力無く微笑んでみせる…
わたしのさみしさが見えますか?
あなたを丸ごと愛していても
うつつよに 実りもたらす
悲願の愛の実は 熟するものか…
孤独な鳥は 夏の梢
ひとりであればあるほど 哭いて
いつ迄経っても孤独なことを
知っていながら 痛みに堪えきれない
哭いても晴れはしない空
ほんとうの夏を見たいと哭いて…
乾かぬ瞳に 降る雨また…雨
畔を濡らして止まぬまま
打ちひしがれた緑さえ
わたしと並んで 項垂れている
あなたはどうして誓うのか
行く先の無い 言葉並べて…
ーうたー
夏花火 崩れ煙の打ち沈み
