木枯 | 口遊〜鳴きウサギ〜

口遊〜鳴きウサギ〜

鳴きウサギ|Nakiusagi
静かに鳴く小さな声のウサギ。
青薔薇の咲く場所で、和歌・童話・詩・願いを綴っています。
2009年より、呟きのように日々を記録。
noteでは「舞香亭幻想香炉」という物語の香りを、そっと灯しています。

https://note.com/nakiusagi44

ーうたー

ジンクスの壁高ければ越え難きわが足元に続く常闇
(jinkusuno kabetakakereba koegataki
wagaasimotoni tuzuku tokoyami)


ー木枯ー

口約束は 風に消える・・・
それは 嘘とも裏切りとも呼ばない

強い風に切られた 蜘蛛の糸
色づいた紅葉の枝にやっと糸を掛けたのに

キラキラと煌きながら
さだめに勝てない 儚さをゆらゆらゆれている
雨粒を ぶら下げたまま・・・

あの日あなたのくれた やさしい言葉が
ガラスのように砕け散って 足元で壊れた

わたしは それを拾い集めながら
指先を血に染めて
いつの間にか冬になった 
虚ろな陽ざしを見つめている

痛みは痛みのまま
悲しみは悲しみのまま
元の木阿弥

微熱を帯びた頬はもはや
寒さすら感じなくて
無言の背中に圧し掛かる
あなたの面影は遠ざかる

さよならを幾度見送って
さよならを幾度育てて

わたしは凍りついた眼差しを
どこまで続ければいいのだろう

今年の冬は 雪が早い・・・
厭われるだけの 雪が早い・・・

雪をしみじみ 眺め賛美できるのは
しあわせな生活の証

今のわたしは 痩せた背中のその骨に喰い込む
木枯らしを ぐっと押し返そうと 背筋をのばす

ありったけの力を祈りに変えて・・・




「あなたに会えてよかった」小泉今日子

作詞作曲 高見沢 俊彦

ー句ー

突然の風の報せに散る紅葉
(totuzenno kazeno siraseni chirumomiji)

旅行から帰って あまりにも楽しい時間を過ごしすぎた罰なのか いいことは一つもなくて 体調は崩すし 悪い報せは届くし・・・

人生は帳尻が合うように出来ている これも神さまの試みなのだと甘んじて受けるしかない
当然のように 詩は暗くなってしまう ごめんなさいです

雨の日もあればきっとまた 晴れの日もあると信じています・・・・(泣)