ー天児人形(あまがつにんぎょう)-
かわいいかわいい
じょうちゃんが 病なんかをしませぬように
暗いお蔵に 押し込めて
狒狒の目くらまし 隠しておこう
じょうちゃん
甘い 果実の味よ
天児よ
天児よ
厄を背負え
かわいいかわいい
娘の代わり
狒狒に囚われ食われてしまえ
かわいいかわいい
娘の代わり
いとしいいとしい
ぼっちゃんが お怪我なんかをしませぬように
伏せ籠のうちに 閉じ込めて
夜行の目くらまし 隠しておこう
ぼっちゃん
上手い 酒の味よ
天児よ
天児よ
悪を背負え
いとしいいとしい
息子の代わり
夜行に裂かれて食われてしまえ
いとしいいとしい
息子の代わり
画像人形首
じょうちゃん ぼっちゃん
大きく育て
病も怪我も 引き受けた
狒狒も夜行も引き受けた
天児人形の お勤めは
厄も悪をも 背負うこと
じょうちゃん ぼっちゃん
幸せを お祈りしながら
身代わりに
身代わりに
天児人形の お勤めよ
天児人形・・・古代 祓に際して 幼児の傍らに 置いて形代として 凶事を 移し負わせた
人形のこと 後に 這子(ほうこ)となる。
