体感 | 口遊〜鳴きウサギ〜

口遊〜鳴きウサギ〜

鳴きウサギ|Nakiusagi
静かに鳴く小さな声のウサギ。
青薔薇の咲く場所で、和歌・童話・詩・願いを綴っています。
2009年より、呟きのように日々を記録。
noteでは「舞香亭幻想香炉」という物語の香りを、そっと灯しています。

https://note.com/nakiusagi44

ー体感-

チョコレートをひとかけら 口にほおりこんだ

あなたは だれかと生きて行くといい
あの人は 仕事が上手くいき始め
昨日は だれかが 面白い話に 笑い転げていた
こんなふうに世界は なにげにしあわせに過ぎている
不幸だと嘆いている人のほうが 案外幸せにやっている

周囲の景色に溶けているわたしは
そんな幸せを 決してささやかな とは思わない
生きていて笑えることは 嬉しい

くすっとでも 思い出し笑いでも
笑えたら幸せ

そういう人は きっとみんな 花が咲いたから
ああ 綺麗だと思え 明日の予定を考えるとき
ちょっと憂鬱に感じながら 自分を必要としている
大きな存在に気がつくだろう

そんな優しさが世界を 明るくし 昼間を明るくし
歴史は紡がれてゆくのだと思う

だからね 生きているのは 難しい顔している時や
涙に暮れる時だって その苦難や痛みがどこから
現われたかを思うとき 自然に生まれてくるのではなく
自分がそこにいたから感じられるものだと知ったとき

一人一人がそれほど小さな ちっぽけな存在ではないことに
気が付くでしょう それは特別なことだ

わたしの幸せは 今 チョコレートがとても甘くて
美味しいということを 五感で感じて 六感で 空想したことだ

ー句ー
廻る星 昼夜の無き 宇宙(そら)笑ふ

 人の広きは 目に見ゆるだけ