ーうたー
わらべうた 野遊びうたふ 楽しさは
花もたはむれ 鳥もたはむれ
ー望綴ー
次に生まれてくるのなら
春散る花に 生まれたい
仄かに甘き 月の夜 ひとり静かに
咲いている 草に紛るる その中で
雫を帯びて ふつくらと
人を恋ふやうに ひらきたい
もしも生まれ変るなら
春行く鳥に変りたい
陽だまりあふるる 晴れた日に
白く大きな 羽根広げ 青さの海に
のびのびと 北を目指して 前を向き
人の恋しと 声あぐる
わたしが 野辺の花ならば
草を枕の 旅人の
枕辺そつと ゆれながら
むかしの話しをきかせやう
侘び空一つ 星一つ
ため息一つ 引き取りて
わたしが 空飛ぶ鳥ならば
波を枕の 旅人に
波の調べと 音を合わせ
水面切ないかなしみうたふ
暗闇一つ 月一つ
さみしさ一つ 取り去りて
それが小さく望むこと
人と生まるること 哀し
たつたこの世の苦しみも
どうにもならぬ 弱きもの
恋が辛ろふて 恋もせず
慕ふこころもしらぬまま
そうしてそれが出来るなら
希望も少し持てるのに
ー句ー
望みとはかけて渡れぬ 春の虹