雪割 | 口遊〜鳴きウサギ〜

口遊〜鳴きウサギ〜

生きる為に 息をするのを忘れていた
わたしのまわりが 息をするには狭すぎる
野々草を摘んで 口遊みなが ゆっくり ゆっくり歩きたい
勝利者とは誰のこと?
居心地の悪いところに居たくはないの

すぐに 怖がる癖がある。いろいろ分かってるつもりなのに不安は無いはずなのに、
失いたくないもの、はすぐに消えてしまうから、不安になる。なおしたい癖だけど、心の中で警報が鳴る・・・
だから息を潜めてしまう


ー雪割ー

寒さに 道が 凍てつく
滑って転んで情けなくなる

手を繋いで欲しいあなたは もういない

ねえ 何とか生きているから・・・
今まだ頑張れないけど
あたたかくなったら きっと大丈夫

あなたがくれた思い出をお守りに
幸せを探すから

寒さを耐える 雪割草にはなれないわ あんなに強くないもの
あんなにキラキラ咲けないわ・・・      
わたしにあんな 花は ない
喜ぶ顔もぎこちなく 涙一つも流せない
春になったら渡るような寒さが似合う鳥みたい

ホントはそばにいたかった
あなたのそばで 花のように
春のやわらかなそよ風を ずっと吹かせていたかった







ー句ー

宇治川の 橋姫の如き ここちする

  流るる涙 雪を濁して