口遊〜鳴きウサギ〜

口遊〜鳴きウサギ〜

鳴きウサギ|Nakiusagi
静かに鳴く小さな声のウサギ。
青薔薇の咲く場所で、和歌・童話・詩・願いを綴っています。
2009年より、呟きのように日々を記録。
noteでは「舞香亭幻想香炉」という物語の香りを、そっと灯しています。

https://note.com/nakiusagi44



noteにも投稿中
あちこちで活字という妖精が飛び回る

忙しくてしょうがない…


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​月に向かって堕ちてゆく



  ​羊膜越しの月


低音の耳鳴りが
わたしの神経を責める


疲れの深みで
羊膜越しの月


膜を破れず足掻く
名もない生き物のように


守られているのか
閉じ込められているのか

わたしは

知らない


手足を伸ばし
ここから
破り出たい


蜘蛛のような虫としてか
それとも
美しいと言われる

蝶としてか

わからない 賭け


破る前に
命尽きるとしても

それもそれで一興


うつつの夢の世

些細な出来事

たかが羊膜を破れたか

どうかなど… 


けれど 夢見ずにいられぬ