3月21日、NHKで「完全なる問題作」放映。
その作品は善か悪か―。
人々の論議を巻き起こす世紀の“問題作”に迫るドキュメンタリー。
1951年に出版されたJ.D.サリンジャーの初の長編「ライ麦畑でつかまえて
(キャッチャー・イン・ザ・ライ)」が第一弾として取り上げられました。
この本は若者に受け、彼は時代の寵児になります。
一方、保守層は彼の危険思想が伝染病のように拡散することを危惧しました。
そういえば、「エルヴィス登場」に対する保守層の対応もまるで一緒でした。
50年代に初めて若者の力が台頭してきた箇所で、音楽・映画の世界もその流れに
あったというところで、エルヴィスとジェームズ・ディーンの写真も出てきました。
解説の中で、「今日の作家はすべて彼の影響下にある」という言葉や、
「サリンジャー以前と以後」という言葉が使われ、
彼がまるで「文学界のエルヴィス」のように感じました。
どんな迫害に合っても負けなかったエルヴィスのように、
サリンジャーの本も長い間「禁書」にされながら、世界30ヵ国語に翻訳され
発行部数8000万部以上を売り上げ、現在も毎年世界中で25万部以上売れ続けているそうです。
エルヴィスの生きた時代を再認識させる良い番組でした。
(情報提供、aimama さん、有難うございました)
曲は、"Let It Be Me" をどうぞ
TNelvis