月 * 藤池 百合子 | 高輪自然美容研究室

高輪自然美容研究室

心と身体と魂の健やかさ、慈愛を元に様々活動をしています。

「月」は藤池にとって何とも魅惑的な存在です。
静かで、ゆったりとした規則的なリズムを持ち、何より美しい。

太陽か、月かと言われれば、迷わず月を選びます。
女性故でしょうか、

9月19日は中秋の名月でしたね。

滞在していたインド、ダラムサラでの中秋の名月の写真を少し。

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チベット仏教の総本山ということもあり、早朝からカングラ渓谷に響き渡る読経を聞きながらの観月は、時空を超えた感のある、格別なものがありました。
人智を超えた何かの力を動物達は分かるのでしょう、この夜は野犬の遠吠えがいつもより多かったです。

チベット医学では、この中秋の名月の日にしか作製されない薬『月晶丸』があります。
一年で陰(月)のエネルギーが一番強まるこの晩、特別な儀式により採取された薬草が満月の光の中精製されます。
(とあるヒマラヤの山の陰(北側)にあたる場所で、暦、および生物学上その植物のエネルギーが一番強まる日時に、選ばれた人によって、お経を唱えながら採取された複数の薬草や鉱物を使用。)
作業は一晩にも及び、当然関係者のみしか見学も許されない守られた環境で作られるのです。

(詳細は日本人で唯一のチベット医(アムチ)小川先生のブログをどうぞ → http://www.kaze-travel.co.jp/tibet_ogawa019.html

今の私達は感覚が鈍くなってしまっていますが、昔の人たちはもっと月のエネルギーに敏感に感応して生きていた事でしょう。

女性は新月か満月どちらかに月経が合い、排卵はその逆に合っていた様です。
現代の女性はどうでしょう。

今はここまでではなくとも、月は形を変える事から、太陽より細かく日々のエネルギー変化を伝えてくれるように思います。
理屈でなく、やはり新月はゼロにリセットされる感じがしますし、満月に向かって月が満ちていく時は力強さを感じます。

最近は生活に”新月のお願い”、”満月の感謝”を習慣として取り入れている方も増えてきましたね。
こういった習慣はとても大切だと思います。

人間が何かを産み出す時(現象界に形として現す時)に、そのものの存在意義を決めるのが
想い(愛・感謝の深さ広さ)×時間 です。

想いが純粋で、かつ具体的で強ければ、短時間のうちに生み出されたのもでも、その存在は強い輝きを放つでしょう。
さらにその想いが継続されたまま時間をかけて生み出されてきたものは、多くの人を惹き付け、時を超えて愛されるでしょう。(伝統的な文化風習や工芸品等が良い例でしょうか。)

逆に、我欲が多く利益中心で、愛や感謝が薄いものを生み出すとき、どんなに手間隙お金をかけて売り込んでも”流行もの”で終わり、時を超えて残る事は少ないように思います。

これを人生全体で考えてみてください。

ヒトは一生の間に様々なものを生み出します。
言葉、行為、人間関係、仕事、システム、お金、人によっては家族や子供、などなど。

人生を通じて感謝を習慣にするという事は、自分から産み出される日々全てのものの存在意義を高めていく事に
繫がります。
何気ない事の積み重ねですが、発される言葉一つから変わってくるダイナミックな変化を促します。

月の満ち欠けはそんな習慣を意識させてくれるのにぴったりです。
そして、都会に住んでいる方々に取っては大自然の微細な力に繫がる重要なツールでもあります。

Flanaでも毎日の感謝を心のお手入れとして伝導しています。
(心のお手入れに付いてはコチラ → http://www.flana.jp/mission.php )

どうぞみなさま、ご自分の生活リズムに合った感謝の習慣を取り入れてみてください。

いつでもどこでも我々を静かに見守り、変化やリズムを伝えてくださる月に感謝。