ビルボード Hot 100 チャート解説 2013/11/09付 | ミスター洋楽のブログ

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歌詞の内容、曲ができた経緯や背景、ビルボードシングルチャートでの最高順位や各種記録など、少しずつですが新旧問わず、できるだけたくさんの曲についてコメントさせていただきます。

2013/11/09付 ビルボード Hot 100 トップ10解説

1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Lorde(ロード) - "Royals"
全英チャートでも初登場で1位を獲得し、これで5週目のナンバーワン。
『お金や名声には興味も縁もないけど「女王様」って呼んでもいいのよ』という今までにはなかったタイプのラブ・ソング。
ちなみにビルボードは彼女をオルタナの女王と呼んでいます。


$洋楽は解説聞けば好きになる-Katy
2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Katy Perry(ケイティ・ペリー) - "Roar"
昨日来日したケイティのこの曲、彼女のヒット曲ランキングでは "Hot N Cold" と "Teenage Dream" を抜いて5位に上昇しています。
【和訳】ケイティ・ペリー - Roar
【記録】ケイティ・ペリー - ヒット曲ベスト10



3位右矢印 (先週3位、最高位1位)
Miley Cyrus(マイリー・サイラス) - "Wrecking Ball"
PVで金槌を舐めるシーンはどこにも解説がなく、ほとんどの人が意味がわからないと思いますが、スレッジハンマー(巨大金槌)という言葉には「男性のシンボル」という意味があるので、そういう意味です…(^_^;



4位右矢印 (先週4位、最高位4位)
Avicii(アヴィーチー) - "Wake Me Up!"
これで10週目となるトップ10。
アーティスト名ではなくDJプロデューサーの名義で曲が発表されることは珍しくなくなってきていますが、この曲が珍しいのはフィーチャーしているヴォーカル(アロー・ブラック)の名前すらクレジットされていないこと。そういう意味でも時代を変える曲と言えるかもしれません。



5位右矢印 (先週5位、最高位4位)
Drake(ドレイク) feat. Majid Jordan(マジッド・ジョーダン) - "Hold On, We're Going Home"
この曲のビデオは80年代に人気だった映画「マイアミ・バイス」がテーマになっているそうです。



6位右上矢印 (先週8位、最高位4位)
Jay Z(ジェイ・Z) feat. Justin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク) - "Holy Grail"
先週6位と7位の曲の急落で繰り上がり的に2ランクアップ。
自分の名声に不満をぶつけているこの曲、キリストが最後の晩餐で使用したとされ、ゲームや物語などにもよく登場する「聖杯」というタイトルは不可解かもしれませんが、「聖杯=自分を裕福にしてくれるもの=お金や名声」と解釈するとわかりやすいと思います。
【記録】ジェイ・Z - ヒット曲ベスト20
【記録】ジャスティン・ティンバーレイク - ヒット曲ベスト20


$洋楽は解説聞けば好きになる-Lady Gaga
7位右上矢印 (先週9位、最高位4位)
Lady Gaga(レディー・ガガ) - "Applause"
こちらも再上昇で2ランクアップですが、他曲の急落による繰り上がり。
PVで、ジョン・ガリア―ノのドレスをなびかせて紫の光の中をキャットウォークするシーンはガガ自身のアイデアだそうです。
また、彼女のヒット曲ランキングではこの曲が "Paparazzi" を抜いて7位に上昇しています。
【和訳】レディー・ガガ - Applause
【記録】レディー・ガガ - ヒット曲ベスト10



8位アップ (先週15位、最高位8位)
OneRepublic(ワンリパブリック) - "Counting Stars"
ワンリパブリックは "Good Life" 以来2年ぶり、3曲目となるトップ10ヒット。
全英チャートでは先週1位だったこの曲、アメリカの人気音楽オーディション番組 "The Voice" でカヴァーされたのが急上昇の要因。
『お金を数えるのは止めて星を数えよう(眺めよう)』と歌われています。



9位アップ (先週12位、最高位9位)
Imagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ) - "Demons"
イマジン・ドラゴンズは前作の "Redioactive" に続き2曲目となるトップ10入り。
人間の心の奥底に眠るデーモンがテーマになっており、哲学的かつ啓蒙的とも感じられる曲。ラスベガスを中心に活動する彼らだけに、金と欲にまみれた世界(カジノ)が隠しテーマになっているような気もします。



10位右下矢印 (先週6位、最高位6位)
Ylvis(イルヴィス) - "The Fox"
キツネのいろんな鳴きまねが出てくるこの曲のポイントは、最もありえなくて一番笑える「アヒアヒアヒー」の後、最後にほぼ正解(犬の遠吠えのような「アウーーー、ウォウーーー」)を紛れ込ませているところ。

以上、最新チャートのトップ10でした。