千鳥はM-1グランプリの頃から見ているが、ようやく最近、面白いと思うようになった。去年の『THE MANZAI』でも披露したキャラネタがハマってきたからだ。かつては荒削りで詰めが甘かったが、かなりこなれてきた。ファイナルの『おとな電話相談室』は傑作。

ハマカーンや磁石など、去年のパンクブーブーもそうだが、『爆笑オンエアバトル』のイメージが濃く、地味だった芸人たちが、ここに来て花開いた感がある。オレはその番組を10年前まではよく見ていたので、素直に嬉しい。優勝のハマカーンは安定していた。

しかしオレが今回、一番面白かったのは、ワイルドカードから進出したエルシャラカーニだ。去年の『THE MANZAI』で初めて彼らを見て笑い、2011年12月22日のブログにも書いた。あの危ういテンパリ具合は癖になる。

NON STYLEはテンポが良くて楽しめた。そして何より華がある。スーパーマラドーナも悪くない。オジンオズボーンはオードリーとスタイルは被るものの、茶化し芸は面白かった。ウーマンラッシュアワーは去年が良かっただけに期待したが、今回は精彩を欠いた。

笑い飯は2005年のM-1グランプリで披露した『ハッピーバースデー』を彷彿とさせる歌ネタだったが、今回はあまりピンと来なかった。まあ、これから『THE MANZAI』でも常連になるのだろうが…。